2014 Fiscal Year Annual Research Report
RNA結合タンパク質D8による寿命・代謝制御機構の解明
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13J08276
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鴨志田 祐己 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 糖尿病 / インスリン抵抗性 / 肥満 / RNA結合タンパク質 / 寿命制御 / 脂肪細胞分化 / 性ホルモン |
Outline of Annual Research Achievements |
D8はRNA結合ドメインと、タンパク質複合体形成にかかわり、ユビキチン化に寄与するとされているRING domainを持つタンパク質であるが、その生体内における機能はほとんど分かっていない。本研究においては、D8欠損マウスが雄特異的な長寿命の表現型を呈し、肥満抵抗性を有することを見出したことを発端として、代謝制御を軸としたD8による寿命制御機構の解明を目指した。本年度の研究過程において、D8はin vitroにおいて脂肪細胞分化のマスターレギュレーターPPARγのmRNAの3'UTR領域に結合し、その発現制御を介して脂肪細胞分化を制御することを見出した。加えて、前年度までの研究から、in vivoにおいてD8欠損マウスは雄特異的にインスリン感受性が亢進していることが確認されたが、この効果に雄特異的なインスリン感受性の変化には、女性ホルモン・エストロゲンが関与していることを見出した。また、D8欠損マウスは、高脂肪食や遺伝性過食による肥満およびインスリン抵抗性の獲得に対しても抵抗性を有することが明らかとなった。さらに、D8欠損マウスにおいてインスリン感受性の変化が変化している分子メカニズムを明らかにするため、D8の結合タンパク質・RNAの同定を目指した。その結果、D8結合タンパク質を質量分析器にて、結合RNAを次世代シーケンサーにて同定することに成功した。今後は、これらの結合因子がD8の機能に対して与える影響を検討し、D8による代謝・寿命制御機構を解明したいと考えている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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