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2014 Fiscal Year Annual Research Report

嫌気環境からの細菌捕食性微小鞭毛虫の分離・培養とその生理・生態学的研究

Research Project

Project/Area Number 13J08636
Research InstitutionFukui Prefectural University

Principal Investigator

岡村 嵩彦  福井県立大学, 生物資源学研究科, 特別研究員(PD)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords微少鞭毛虫 / 嫌気環境 / ストラメノパイル / 細菌捕食 / 増殖生理
Outline of Annual Research Achievements

嫌気環境には細菌捕食性の微少鞭毛虫が生息することが知られているものの、その生理・生態に関する知見は限られている。そこで本研究では、嫌気環境に生息する微少鞭毛虫の生理・生態を明らかにすることを目的として、本年度は前年度に分離培養に成功した通性嫌気性・細菌捕食性の微少鞭毛虫株の同定と生理学的特徴の解析を行った。
遺伝子情報を用いた分子同定と、電子顕微鏡を用いた微細構造観察の結果、本分離株はStramenopiles生物群のPlacididea綱に属することが明らかとなった。また、既知のPlacididea綱の鞭毛虫とはその微細構造が一致しなかったこと、特徴的な微細構造があることから、新属新種であるという結論に達した。Placididea綱はStramenopiles生物群の進化を考える上で重要な系統学的位置にあり、本分離株の情報は分類学的、進化学的に重要であると考えられる。本分離株の基本的な性状として水温と塩分の増殖可能な範囲を調べたところ、水月湖の水温と塩分のとる範囲をほぼカバーしていることが明らかとなった。さらに、本株の増殖と細菌捕食活性を速度論的に解析したところ、好気、嫌気条件いずれにおいても、増殖速度と細菌捕食速度は餌となる細菌の密度に依存していることが明らかとなった。好気条件に比べて、嫌気条件では増殖と捕食活性は低くなったが、これは嫌気条件ではエネルギー代謝効率が低下するためであると考えられた。これらの本分離株の生理学的特徴から、本株は水月湖において幅広く分布し、細菌捕食者として機能していると推定された。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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