2014 Fiscal Year Annual Research Report
マウスTリンパ腫発生モデルを用いた幼若期被ばくによる発がんメカニズムの解明
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13J09922
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
砂押 正章 茨城大学, 理学部, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 放射線発がん / 被ばく時年齢依存性 / マウス / Tリンパ腫 / Pten / 細胞周期 / PI3Kシグナリング経路 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年10月に発生した、動物施設におけるウイルス感染事故により、動物実験を中断せざるを得なくなり、実験の遂行に大きな遅れが生じた。平成26年度は、その遅れを完全に取り戻すまでには至らなかったが、研究期間内に本研究を形にすべく尽力した。これまでの研究により、幼若期マウスへの放射線照射により誘発されたTリンパ腫では、成体期の場合と比較して、がん抑制遺伝子Ptenの突然変異が高頻度であること、さらにはPtenのヘテロ接合性の消失(LOH)がゲノムのコピー数変化を伴わずに生じていることを明らかにした(Sunaoshi et al. 投稿中)。そこで本研究では、幼若期および成体期マウスへの放射線照射後の胸腺の回復動態を解析することで、Tリンパ腫において、被ばく時年齢依存的な異常が生じた原因を明らかにすることを目的とした。平成26年度の研究により、幼若期では、放射線照射後の胸腺の回復に伴う細胞増殖活性が成体期よりも高い可能性が示唆された。この結果は、幼若期の放射線照射後に生じたTリンパ腫では、照射後の細胞増殖レベルが高いことで、染色体組換えや不分離を介したゲノムのコピー数変化を伴わないLOHが生じた可能性を示唆する。また、Ptenの異常が原因で活性化されるPI3Kシグナリング経路の活性化レベルを、AKTのリン酸化を指標として解析する予定であり、現在、条件検討中である。本研究結果は、平成26年9月にアメリカで開催された国際学会においてポスター発表を行った。また、投稿論文を執筆時に追加実験が必要となり、論文の投稿が当初の計画よりも遅れたが、現在までに論文の投稿および査読が完了し軽微な修正で論文が受理される見通しである。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Chemoprevention of Radiation Induced Intestinal Tumorigenesis by tras-Resveratrol in ApcMin/+ Mice2014
Author(s)
Takamitsu Morioka, Masaaki Sunaoshi, Benjamin Blyth, Chizuru Tsuruoka, Mayumi Nishimura, Yi Shang, Shusuke Tani, Mutsumi Kaminishi, Tatsuhiko Imaoka, Yutaka Yamada, Yoshiya Shimada, Shizuko Kakinuma
Organizer
放射線防護研究センター(WHO協力)シンポジウム「こどもの放射線被ばくを考える」
Place of Presentation
独立行政法人国立がん研究センター国際研究交流会館
Year and Date
2014-12-09
Invited
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[Presentation] Mechanisms of mouse T-cell lymphomagenesis after infant irradiation2014
Author(s)
Masaaki Sunaoshi, Yoshiko Amasaki, Shinobu Hirano, Blyth Benjamin, Kazuhiro Daino, Yi Shang, Chizuru Tsuruoka, Takamitsu Morioka, Mayumi Nishimura, Yoshiya Shimada, Akira Tachibana, Shizuko Kakinuma
Organizer
60th Annual Meeting of the Radiation Research Society, Radiation Research Society
Place of Presentation
Red Rock (Las Vegas, Nevada, United States)
Year and Date
2014-09-21
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[Presentation] マウス幼若期の放射線照射による胸腺の細胞動態2014
Author(s)
坂入 しのぶ, Blyth Benjamin, 久保山 歩美, 鈴木 沙妃, 澤 百合香, 森岡 孝満, 臺野 和広, 砂押 正章, 鶴岡 千鶴, 前田 武, 高野 裕之, 小林 芳郎, 島田 義也, 柿沼 志津子
Organizer
Kyoto T Cell Conference
Place of Presentation
京都平安ホテル
Year and Date
2014-05-16