2013 Fiscal Year Annual Research Report
有機-金属酸化物ハイブリッドナノ粒子を用いた塗布型マルチフォトン有機ELの開発
Project/Area Number |
13J10532
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
相澤 直矢 山形大学, 大学院理工学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | 塗布型有機EL / マルチフォトンエミッション構造 |
Research Abstract |
本研究では、金属酸化物ナノ粒子の表面を有機物で修飾した有機-金属酸化物ハイブリッドナノ粒子からなる機能性材料により、塗布型マルチフォトンエミッション(MPE)有機EL素子の開発を行った。 まず、Polyethylenimine ethoxylated (PEIE)と酸化亜鉛(ZnO)ナノ粒子からなる有機-金属酸化物ハイブリッドナノ粒子を設計し、塗布積層可能な電子注入層の開発を行った。ハイブリッド化の方法として、溶媒に分散したZnOナノ粒子の表面にPEIEを修飾する方法と、有機EL素子の作製過程にて、ZnOナノ粒子を成膜後、薄膜表面にPEIEを修飾する方法を検討した。その結果、後者においてPEIE-ZnOハイブリッドナノ粒子が、塗布積層可能な電子注入層として機能することを見出した。 次に、上記のPEIE-ZnOハイブリッドナノ粒子からなる電子注入層を用いて、塗布型MPE有機EL素子を作製した。この際に、リンモリブデン酸とアリールアミン系ポリマーからなる電荷発生層を介して、2つのELユニットを塗布により積層した。輝度100cd/m^2において、作製したMPE素子の駆動電圧が、対応する1ユニット素子の駆動電圧の足し合わせとなった。また、MPE素子の外部量子効率も、1ユニット素子の効率を足し合わせた値を示した。以上のことから、塗布型有機EL素子においても、MPE構造の原理実証に成功したと考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画より進んで、研究目的である塗布型マルチフォトンエミッション有機ELの開発に成功したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
開発した塗布積層可能な電荷発生層における平衡状態もしくは電圧印加時の電子移動機構を解明する。
|
Research Products
(9 results)
-
[Journal Article] 2,6-Bis(arylsulfonyl)anilines as Fluorescent Scaffolds through Intramolecular Hydrogen Bonds : Solid-State Fluorescence Materials and Turn-On-Type Probes Based on Aggregation-Induced Emission2014
Author(s)
Beppu, T., Kawata, S., Aizawa, N., Pu, Y. -J., Abe, Y., Ohba, Y., Katagiri
-
Journal Title
ChemPlusChem
Volume: 79
Pages: 536-545
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
[Presentation] Solution-processed multilayer small molecule light-emitting diodes : white emission with high efficiencies2013
Author(s)
Aizawa, N., Pu, Y. -J., Watanabe, M., Suzuri, Y., Sasabe, H., Kido, J.
Organizer
2013 Materials Research Society Fall Meeting
Place of Presentation
米国ボストン Hynes convention center
Year and Date
2013-12-03
-
-
-
-
-