2014 Fiscal Year Annual Research Report
直感的なグラフィックデザイン支援による感性表出メディアの構築
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13J10750
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
石橋 賢 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 配色検索 / 対話型進化計算 / 統計値 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,デザインに未習熟な一般の人々を対象としたグラフィックデザインの支援手法を構築することである.本目的を実現することで,ユーザが任意に好みの配色やレイアウトを用いて情報コンテンツを制作することが可能となる.当該年度は,グラフィックデザインの中でも特に視覚的印象として重要である配色に注目して研究を進めた.配色のパターンは,オープンデータとして一般公開されているにも関わらず,その膨大な候補数から一般のユーザが好みあるいは特定の印象を抱く配色パターンを取得するのが困難である.そこで,特別なスキルや知識を必要としない配色検索手法を構築した.本検索手法は,前年度のレイアウト生成手法に用いた対話型進化計算手法をベースとしており,多次元尺度構成法や統計値によるデータ構造を取り入れることで効率的効果的な検索を可能にしている.具体的には,ユーザは配色全体の印象に沿って,ユーザ好みの配色候補を選択する作業を繰り返すことで,配色候補を簡単に絞り込むことができる.本検索手法の探索性能を評価する実験では,「Pretty」といった検索対象の抽象的なコンセプトに沿った配色パターンを2分以内に検索するタスクを与えた.その結果,コンセプトに適した配色パターンを48秒以内に検索できることが確かめられた.また,従来手法である対話型の配色生成手法と比べて,複数の制約条件下に適した好みの配色を素早く取得できることが示され,従来手法よりも優れた手法であることが実証された.以上の結果より,本研究の目的が達成され,期待どおり研究が進展したものといえる.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)