2015 Fiscal Year Annual Research Report
自然免疫応答による抗原提示プラットホームの活性化とその分子基盤の解明
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13J40043
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
谷村 奈津子 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自然免疫 / 抗原提示 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度、病原体糖脂質認識についてその近年の知見を集約した「リポ多糖とその受容体のフロンティア」を医学のあゆみ(医歯薬出版:Vol.253 No.11 )において特集が組まれ、それを監修した。 研究活動として自然免疫受容体のうち、RP105/MD-1に着目した研究を進めた。 RP105あるいはMD-1を欠損したマウスを用いて誘導性の炎症病態を解析したところ、自己成分認識の変容によるとみられる過度の炎症応答がみられることを発見し、その解析を行い、第44回日本免疫学会において口頭発表、ベストプレゼンテーション賞を受賞した。 自然免疫については最近、そのリガンドは他己に由来しないパターンをも含むことが明らかとされてきつつあり、どのような自己成分をどのような状況において認識するか、が注目されている。自然免疫受容体関連分子によって自己成分を認識する均衡が常に存在し、その破綻によって自己免疫疾患等が惹起される。今後 RP105あるいはMD-1による自己成分認識による炎症抑制機構を明らかにすることで、自己免疫疾患等における自己抗原の提示とのかかわりを検討していきたいと考えている。 自然免疫受容体について その抗原提示や炎症応答の活性化に関連して活性化プラットホームについての検討を続けており「自然免疫活性化プラットホームとなるオルガネラとそのシグナル伝達」として細胞工学(秀潤社:Vol.34 No.6 )において特集が組まれ、それを監修した。また自己免疫疾患との関係が最も盛んに検討されているTLR7の活性制御について、その活性化プラットホームの研究についてInternational Immunology誌に、また抗体医療としての応用の期待できる抗TLR7に関連した研究成果をNature Communications誌に共著として発表した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)