2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14015217
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷澤 克行 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20133134)
来村 徳信 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (20252710)
池田 満 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (80212786)
角 薫 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (20332752)
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Keywords | オントロジー / 知識の体系化 / ロール概念 / デバイスオントロジー / ドメインロール / 視点モデル |
Research Abstract |
これまで検討してきたオントロジー構築に関わる成果を強化しつつ,知識の体系化のための枠組みと理論を構築し,最終年度ではその成果をガイドラインとしてまとめて,それに基づき知識の体系化記述を支援するシステムを構築した. 1.基礎理論の強化 知識の体系化の根本は基本となる概念の同定と概念間の必須の関係の同定にある.そこで,オントロジー工学基礎論としてこれまで吟味してきた,基本意味リンクの意味論,概念同定の理論,関係概念に関する検討などのオントロジーに関する基礎理論の整備・強化を行い,理論としてまとめた. 2.ロール概念の理論 存在する多くの概念は状況に依存して決まるロール概念であるが,これまでロール概念を正しくモデル化することは行われてこなかった.ロール概念にはタスクから決まるタスクロールとドメイン内部の事情に依存して定まるドメインロールとがある.ここでは,主にドメインロールを扱う理論の構築を行い,より一般性の高い知識の組織化を行うための基礎固めを行った. 3.ゲノム知識を構築する際の基本となる視点のモデル化 機械系の設計知識に関してはデバイスオントロジーという一つの視点で十分な範囲の人工物に関わる知識のモデル化ができたが,ゲノムの場合には部品のグレインサイズに依存して対象とする世界が大きく変わること,及び明確なデバイス概念の導入よりは自然発生的なプロセス概念の導入が必要となることから複数の視点モデルを導入した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 古崎 晃司: "「ロール」および「関係」に関する基礎的考察に基づくオントロジー記述環境の開発"人工知能学会論文誌. 17・3. 196-208 (2002)
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[Publications] 古崎 晃司: "オントロジー構築・利用環境「法造」の開発と利用-実規模プラントオントロジーを例として-"人工知能学会論文誌. 17・4. 585-597 (2002)
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[Publications] 石川 誠一: "タスク・ドメインロールに基づくオントロジー構築ガイドシステムの設計と開発"人工知能学会論文誌. 17・5. 585-597 (2002)
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[Publications] Kouji Kozaki: "Hozo : An Environment for Building/Using Ontologies Based on a Fundamental Consideration of "Role" and "Relationship""Proc. of the 13th International Conference Knowledge Engineering and Knowledge Management. 213-218 (2002)
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[Publications] Eiichi Sunagawa: "Management of dependency between two or more ontologies in an environment for distributed development"Proc. of International Workshop On Semantic Web Foundations And Application Technologies. 35-41 (2002)