2002 Fiscal Year Annual Research Report
ITを活用した物理の教授・学習支援システムの構築-それに基づく新しいカリキュラムの開発とそれのインターネットによる共有化-
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14022111
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
宗像 義教 中部大学, 工学部, 助教授 (90131169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中沢 宣也 工学院大学, 工学部, 教授 (50100342)
小林 昭三 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (10018822)
青木 健一 金沢大学, 理学部, 教授 (00150912)
房岡 秀郎 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (40097803)
原 康夫 帝京平成大学, 情報学部, 教授 (10015505)
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Keywords | インターネットによる共有化 / 物理教材データーベース / Web教科書 / 物理教育メーリングリスト / 教材モジュール |
Research Abstract |
私たちは、物理の教育資産の継承と展開を目的として平成8年にNEP(Network for Education of Physics)グループを結成し、インターネット上に物理教材のデータベースの構築を始めた。NEPには大学の教員、高等学校の教員を中心にして、各地の科学館学芸員、各種教育センターの指導主事等59大学機関・80名が参加し活動している。 今回この特定領域研究「新世紀型理数科系教育の展開研究」のお仲間に入れていただいて、特に重点的に研究整備してきた点は「実際の教育現場に役に立つ素材の開発とそれのインターネットによる共有化」である。 第一の成果としては「高校生から読める物理のWeb教科書」の完成である。 これは長年にわたる高校教科書および大学基礎物理教科書執筆の経験がある原康夫(帝京平成大)が、今の視点から物理の全体像を見渡せるように書いた、本にすれば400頁相当の分量の教科書である。 Web上には様々な物理教育情報が掲載されているが、物理の全体像が見渡せてしかも内容に信頼のおけるテキストは今までWeb上には存在しなかった。 このテキストの存在は教育現場の先生が教育内容を確認できると同時に物理の学習者がさらに進んだ内容を学習する手段としてインターネットに接続された環境さえあれば、いつでもどこでも物理の骨格の全体像にふれることが出来るという意味で貴重であり、日本の物理教育環境への寄与は極めて大きいと考える。この教科書を読んでの質問、討論はNEPによって開催されている「物理教育メーリングリスト」によってフォローされるシステムが整備されている。 この電子教科書に多様な教材モジュールをリンクすることによって、現在の教育要領に基づいた、知的好奇心満たし、主体的に自ら考え判断できるように視覚に訴え、真に役に立つ、中学から大学初年級に及ぶ、物理教育の教授および学習支援システムが構築されることになる。 教授者・学習者はこれらのモジュールを適宜組み合わせることにより、その教育現場に最もふさわしいカリキュラムを構築することができる。 私たちはこのWebテキストを中心に、教育現場で有用な教材モジュールを貼り付ける事によって真に教育に役立つ教材モジュールのとは何かを議論するための研究会を昨年9月10日に中部大学で開催した。この研究会には本研究の研究分担者のほか研究協力者の26名が参加した。この研究会は各自が開発中の教材モジュールを持ち寄り、その実効性と発展性について議論をし、各自のその後の開発の展望を持ち帰ることができた。
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