2002 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを用いた国際共同学習カリキュラムの開発
Project/Area Number |
14022220
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 教授 (20158249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 喜則 富山商船高専高等学校, 助教授 (00249773)
小川 亮 富山大学, 教育学部, 助教授 (00194465)
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
高橋 純 富山大学, 教育学部, 講師
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Keywords | インターネット / 国際共同学習 / 遠隔制御 / 科学教育 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
インターネットを活用した国際共同学習を技術、情報などの授業の中にどのように組み込み、既存のカリキュラムとの整合性を保ちながら、情報の科学的理解や情報社会に参加する態度、国際共同学習への意欲付けを育成するカリキュラムや授業デザインを開発することが本研究の目的である。既存のカリキュラムとの整合性という観点では、新しい学習指導要領に基づき、2002年度から実施された中学校の技術・家庭科における「技術とものづくり」と「情報とコンピュータ」を意識した「総合的な技術教育カリキュラム」の開発を行った。また、2003年度より実施される高等学校普通教科「情報」における「情報B」での内容、「情報社会を支える情報技術」の項で、特に情報通信と計測・制御の仕組み及び社会におけるそれらの技術の活用について理解するという目標のための授業デザインについて検討を行った。 インターネットを通しての遠隔制御は、同様の授業を実施した他の学校との共同学習を可能にし、他校にあるロボットを実際に制御している状況をテレビ会議システムを介して自ら確かめることができ、遠隔制御のリアリティが体験できた。さらにインターネットを介して遠隔の情報を計測し対象を制御することが可能なことから、アメリカの学生との共同ロボット制御やサッカーゲーム対戦などの体験型学習の授業も実施した。学習実施前は家庭や杜会の中でのコンピュータやネットワークの果たす役割に関して、全くブラックボックスになっていてほとんどの生徒が理解できていない状況であったが、本試行学習を通して、ブラックボックスが透明になり理解が促進されると同時に、ネットワークを介しての共同での制御場面をうまくデザインすれば、国際共同学習も可能であることが示された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Naruse, D.Farrell, J.Yamanishi: "Effective Collaborative Work Utilising Videoconferencing"Networking the learner ; Computers in Education, IFIP. 77-84 (2002)
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[Publications] 黒田 卓, 杉浦美紀, 山西潤一: "DVD-Videoを用いた学習コンテンツの開発と評価"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 841-842 (2002)