2002 Fiscal Year Annual Research Report
体験活動を盛り込んだストーリー参加型ブロードバンド対応科学教育学習システムの開発
Project/Area Number |
14022264
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Research Institution | National Institute of Multimedia Education |
Principal Investigator |
永岡 慶三 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90127382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 真奈 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (50333274)
柳沼 良和 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (10251464)
高津 直己 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (20280547)
西森 年寿 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90353416)
中原 淳 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (00342618)
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Keywords | 携帯情報端末 / 理科教育 / 教材 / 科学館 / ストーリー / 体験活動 |
Research Abstract |
本研究では、ストーリー参加型科学館展示ナビゲーションシステムを開発した。このシステムでは、利用者がPDA(携帯情報端末)によって提供されるストーリーに参加して問題を解決するという活動を行う。この活動を通して、科学館展示の観覧・体験がナビゲーションされる。このシステムは「きっづ光科学館ふぉとん」での使用を想定して製作された。「きっづ光科学館ふおとん」は国内初の「光」をテーマにした科学館で、京都府木津町にある。 システムの概要: 利用者は、PDAに提示される「虹の赤色はどうやれば消えるだろう」というテーマをもつストーリーに沿って、課題解決を行う。課題解決のためには科学館の展示物を観覧・操作する必要がある。この教材を利用して課題を解決するまでの時間はおよそ1時間程度である。教材の想定対象年齢は小学校6年生以上である。取り扱う知識内容としては、「色の吸収」「虹の生成」「光の分散」などである。 ストーリーの設定は、架空の国の王様に「虹の赤色を消せ!」という命令をうけた家来が、きっづ光科学館の来館者(システム利用者)に助け請い、これに応えて来館者が館内の展示を観覧・体験して問題解決のためのヒントを探るというものである。 情報端末に提示される画面は、画面の上部がイラスト、下部がセリフ等の文字情報となっている。ストーリーの途中で、「この大きなボタンを押すとどうなるのかな?」などの展示の操作を導く質問や、「この赤色フィルターで絵を見るとどうなるの?」などの展示の結果についての質問などの問いかけがなされる。利用者は、選択肢を選んだり、単語を入力したりすることによってこれらの問いかけに答えて、ストーリーを進める。これらの入力はスタイラスペンでPDAの画面をタップすることにより行う。教材はMacromedia Flash 5.0にて作成されており、Macromedia Flash Player for PocketPCがインストールされたPocketPC端末での再生が可能である。
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Research Products
(2 results)