2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14023110
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Research Institution | Nagoya University of Arts |
Principal Investigator |
浅野 徹 名古屋芸術大学, 美術学部, 教授 (60000387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 嘉章 東京国立博物館, 文化財部展示課, 平常展室長 (80213099)
竹内 順一 東京芸術大学, 大学美術館, 教授 (10301821)
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Keywords | 国際研究者交流 / アメリカ / 近代史 / 陶磁史 / 存外資料 |
Research Abstract |
本年度は、名古屋ボストン美術館にて平成15年11月より平成16年3月まで開催された「モース・コレクションの陶磁器-尾張」に出品された30作品を対象として調査研究を進め、所見、資料をまとめた報告書を作成した。 1 ボストン美術館における作品調査(於:米国ボストン美術館、平成15年7月21日〜23日) ボストン美術館にて、国内研究者4名及び国外研究者3名が参加し、本年度研究対象としている30作品を中心に調査し、所見をまとめた。また、ボストン美術館に保管されているモースが残したノートなど関連資料について調査した。 2 作品調査会(於:名古屋ボストン美術館、平成15年11月16日) 名古屋ボストン美術館において作品が展示公開される前に、国内研究者7名による作品調査会を開催し、制作年代、様式、窯の問題について検討し、新たな所見を得た。 3 名古屋ボストン美術館にて開催された展覧会における成果の公開(展覧会への協力) 本研究の成果を生かして、名古屋ボストン美術館にて「モース・コレクションの陶磁器-尾張」(平成15年11月22日〜平成16年3月21日)が開催された。その際、展示作品についての調査研究による所見(1の項目参照)を収録した作品目録をまとめた。 4 文献資料の調査研究会(於:東京国立博物館、平成16年2月13日) 海外招聘者1名及び国内研究者4名が参加し、研究対象作品のうち特に鳴海茶入に注目し、江戸から明治にかけての文献にどのように記載されているかを調査した。ボストン美術館より招聘した研究者よりボストン美術館に保管されている資料の提供を受け、国内資料と比較検討し、数々の新しい知見を得た。 5 報告書作成 ボストン美術館における調査の際の調査記録、鳴海茶入にかかわる資料、モースに関わる資料、調査会の記録、さらに研究成果を反映した名古屋ボストン美術館における展示記録等をまとめ、報告した。
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