2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14023202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
橋本 毅彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90237941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 純一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40134407)
廣松 毅 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80012491)
中村 尚史 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (60262086)
鈴木 淳 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (80242048)
栗山 茂久 東京大学, 国際日本文化研究センター, 助教授 (60270493)
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Keywords | 時間 / 時計 / 和時計 / 万年時計 |
Research Abstract |
(1)和時計の技術的特徴についての研究 このテーマについては、本年度においては特に田中久重製作の万年時計(万歳自鳴鐘)の分解調査とともに複製製作の作業が行われた。作業に当たっては、元セイコーの技師と京都在住の工芸職人の方々に協力して頂き、一年をかけて万年時計の分解、各部品の材料と寸法などの調査計測、それらのデータに基づく複製部品の製作と組み立てを行って頂いた。万年時計は機構部分とともに外装部分からなり、それぞれの複製の製作にあたってセイコーの技師の方々と京都の職人の方々が作業した。その作業過程で、田中久重が万年時計を製作していく過程での工夫された点、困難であった点などが明らかにされつつある。また「江戸のモノづくり」プロジェクトにおける他の班の研究者の方々にも参加してもらい、田中久重の万年時計をいろいろな異なる観点から検討した。それらの研究結果は、次年度の報告においてまとめていく予定である。 また和時計に関しては、六つの時刻である夜明けの時刻の定義に関して、暦学上の定義とともに尺時計の替え板幽などに記される各節季ごとの六つの時刻を検討しているところである。セイコー時計資料館所蔵の尺時計の替え板での六つ時刻は、暦学的定義の六つの時刻からかなりはずれており、その意味の検討をし始めているところである。 (2)時計の社会的意義に関する研究 時計の社会的意義に関しては、2回の研究会を開催し、 (1)ソ連において時間規律を促進する「時間同盟」なるものについての検討 (2)和時計が描かれる浮世絵についての検討 (3)世界各地におけるアルマナックの研究 (4)高度成長期における主婦の時間意識の研究 などについての研究発表がなされた
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Research Products
(2 results)