2002 Fiscal Year Annual Research Report
石黒信由以下4代の編著書・作製地図・考案測量器具に関する調査・研究と日本近代化論
Project/Area Number |
14023208
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
深井 甚三 富山大学, 教育学部, 教授 (00125642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 博忠 東亜大学, 総合人間文化学部, 教授 (80044436)
楠瀬 勝 富山大学, 名誉教諭 (30018973)
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Keywords | 石黒 信由 / 近代化 / 和算 / 地図 / 測量術 / 軸心直磁石盤 / 強盗式磁石台 / 象限儀 |
Research Abstract |
(1)江戸後期の加賀藩の和算家石黒信由とその子孫(信易・信之・信基)に関わる高樹文庫(新湊市立博物館架蔵)以外に所在する信由以下四代の編著書(写)、作製地図(写)とその伝来由緒について、富山県立図書館(館蔵郷土資料の外、斎藤家文書など7文書群)、石川県立図書館・東北大学附属図書館・日本学士院、その他6カ所において調査し、編著書(写)は174点、作製地図類(写)は161点の所在を確認できた。その外に地図類では要検討分がある。 (2)信由の考案測量器具は現在知られている18台のうち15台について調査できた。その研究成果は平成15年度に刊行される『富山史壇』に発表することになっている。また全国の市立レベル以上で建設された歴史系博物館・文化施設を対象に、江戸時代の測量器具の所在について、これまでの調査ずみのものを除き、アンケート415を実施し、回答280をえて、現在集計中である。この中に石黒信由考案と思われるものが存在するので今後その調査を進める予定である。 (3)研究分担者および研究協力者による具体的な研究成果は石黒信之考案の測定器具の模型製造(新湊市立博物館寄贈)と石黒信由著「象限儀蘭尺之法」の復刻および解説の本を刊行する準備を進めていることである。また前記の『富山史壇』140号へ掲載予定の「石黒信由考案の磁石盤の製作者とその特徴およびバーニア目盛について」もある。さらに第一回「江戸のモノづくり」国際シンポジウム、フォーラムI、報告発表で「加賀藩の時刻制度」および「石黒家と北陸の測定器具」を報告している。2002年度科学史学会シンポジウム「地域と人脈からみた近代科学史」では「石黒信由以下4代と高樹文庫資料」の報告を行っている。
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