2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14023212
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中西 哲也 九州大学, 総合研究博物館, 助教授 (50315115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井澤 英二 九州大学, 名誉教授 (50037751)
宮崎 克則 九州大学, 総合研究博物館, 助教授 (80219758)
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Keywords | 江戸時代 / 鉱山技術 / 製錬技術 / 金・銀・銅 / 鉛・砒素・錫 / 南蛮吹 / 古文書・絵図 / 鉱石・製錬滓 |
Research Abstract |
平成17年度は、国内主要鉱山の現地調査として、新潟県鶴子銀山、西三河砂金山(佐渡)、岐阜県神岡鉱山、山口県長登銅山の調査を行った。また国内資料館・博物館関連では、佐渡奉行所、ゴールデン佐渡、西三河ゴールドパーク、日鉱記念館、神岡城鉱山資料館、石見銀山資料館、三瓶自然館、市岡市美術博物館、京都大学工学部等において、器物・文献の所在調査を行った。 本年度は特に、ヨーロッパの鉱山での調査を行い、スウェーデン(Falun銅山、Sala銀山、Persberg鉄鉱山)、ドイツ(Freiberg鉱山、Grunthal製錬所跡)、スロバキア(Banska steavinica鉱山)等の金銀銅山および製錬施設遺構等の現地調査を行った。特に中世〜近世にかけての銅製錬技術(熔離法、南蛮吹)についての器物・文献資料の所在調査に重点を置いた。また、現地の研究者と日本における南蛮吹の技術の歴史的位置づけや、周辺鉱山との関わり、ヨーロッパから日本への技術移入等との比較等を議論し、今後国際的な共同研究を行う為のネットワークの構築を行った。 研究成果については、学会等での研究報告の他、江戸のモノづくり第5回国際シンポジウム(長野)においてポスター形式で一般市民に公開すると共に、特に山口県長登銅山における銅製錬技術と大分県木浦鉱山における錫製錬技術について、日本鉱業史研究50号、51号に投稿した。 また、平成14〜17年度の研究成果について、各鉱山の概要をまとめると共に、器物・文献資料の所在目録データや鉱石・製錬滓試料の分析データのとりまとめを行った。
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Research Products
(14 results)