2002 Fiscal Year Annual Research Report
画像資料自在閲覧方式による近世歴史資料の調査研究支援システムの研究
Project/Area Number |
14023229
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
安達 文夫 国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 教授 (30321540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 公佳 国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 助手 (50342605)
鈴木 卓治 国立歴史民俗博物館, 情報資料研究部, 助手 (70270402)
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Keywords | 歴史資料 / 検索 / 画像 / 表示 |
Research Abstract |
歴史資料の調査研究において、検索の結果得られる資料画像に対して、目的とする箇所を自由に拡大・縮小あるいは移動して閲覧でき、あるいは比較検討できる調査研究支援システムを実現することを目的として、本年度は、国立歴史民俗博物館で所蔵する野村正治郎衣裳コレクション小袖資料を具体的対象として、以下の事項について研究を進めた。また、国内のシンポジウムおよび国際会議において、複数の資料画像の提示方式に関する報告を行った。 1.画像構成方式: 対象とする資料が極めて精緻であるため、資料一点の画像は1800×2200画素と非常に大きく、検索でヒットする複数の画像を集めた画像のサイズは膨大となる。本研究の基としている画像資料自在閲覧方式では、100,000×100,000画素を越える画像の全体から原サイズまで、倍率を瞬時に変えて閲覧できる。これは、比率を変えた階層画像データを予め用意していることによる。これに準じた検索結果を集めて配置した画像の階層画像を作成する方法では、処理時間がかかる。この解決のため、資料画像毎に階層画像データを用意し、これを検索結果に応じて組み合わせる画像構成方式について検討を行い、基本的な動作を確認した。 2.画像提示方式: 着目する複数の資料画像を比較検討しやすい提示方法を実現するため、画像資料自在閲覧方式が有する連続的な拡大・縮小と移動の下での比較機能について分析を行った。2つの資料画像を表示する場合の、画像操作の連動性や、表示する資料画像の切り替えの研究支援の観点からの操作性について検討を加えたこれをもとに、ソフトウェアとして実装するための仕様をまとめ、プロトタイプのソフトウェアを作成し、動作確認を行った。ヒューマンインターフェース面からの評価を継続して行う。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 鈴木卓治: "絵画資料自在閲覧システムの古文書資料への適用"情報処理学会シンポジウム. vol.2002,No.13. 233-236 (2002)
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[Publications] Takuzi Suzuki: "Design and Application of a Super-High-Definition Free Viewing System for Japanese Historical Materials"International Conference on Information Technology and Applications 2002. 218-10(CD出版のためページ番号なし). (2002)