2003 Fiscal Year Annual Research Report
スピンドルチェックポイントに感知されない異数体生成の分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
14033221
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
高橋 考太 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (40303804)
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Keywords | 染色体 / セントロメア / CENP-A / 分裂酵母 / チェックポイント |
Research Abstract |
セントロメア結合型GATA転写因子Ams2の細胞周期依存的な発現制御機構の解明 セントロメア結合型GATA転写因子Ams2は細胞周期依存的に制御され、S期に発現のピークを迎える。ヒストンH3およびH4の転写Ams2が制御にいる可能性を示唆するデータを得た。またAms2が転写レベルで細胞周期依存的に制御されること、リン酸化およびポリユビキチン化修飾されていること、26Sプロテアーゼ依存的にタンパク質が不安定化することなどを見いだした。Ams2の破壊は、減数分裂周期でよりシビアな異常を呈することを示唆するデータを得た。 セントロメアコア蛋白質Mis6-Mix1複合体の機能解析 染色体均等分配に必須なMis6蛋白質の分裂酵母温度感受性変異を多コピーで相補する遺伝子としてmix1を分離、Mis6と物理的に結合する新規セントロメア蛋白質をコードすることを示した。Mis6-Mix1複合体欠損により、CENP-AならびにMad2スピンドルチェックポイントタンパク質の局在異常が特異的に起こるが、Nuf2、Mis12、CENP-Cなどの複合体の局在には影響を与えず、別のスピンドルチェックポイント蛋白質であるBub1の局年にも影響しないことを示した。Mix1はヒトセントロメア蛋白質CENP-Hと弱いホモロジーを有するが、さらに強い相同性を有するヒト蛋白質More (Mix one related)をクローン化した。驚いたことにMoreは細胞周期を通じてセントロソームに局在化することがわかった。
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Research Products
(1 results)