2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14034234
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
山中 伸弥 奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 助教授 (10295694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三井 薫 奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 助手 (40324975)
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Keywords | 発生 / ショウジョウバエ / トランスポゾン / Pエレメント / 翻訳調節 / 細胞周期 |
Research Abstract |
NAT1は翻訳開始因子eIF4Gと類似する蛋白質で、初期発生とES細胞の分化全能性に必須である。ショウジョウバエゲノム解析の結果、哺乳類のNAT1とアミノ酸レベルで約40%の相同性を有する相同遺伝子(dNAT1)の存在が明らかとなった。またdNAT1は4つのエクソンからなり、転写開始点の近傍にPエレメントが挿入された系統の存在することも明らかとなった。この系統を入手したが、当初ホモ変異は胚性致死であったのが、戻し交配を数世代すると致死性が消失した。またRT-PCRの結果、これらの系統においてdNAT1の発現は消失しておらず、Null mutantではないことがわかった。現在、この系統をトランスポナーゼを発現する系統と交配させることによりPエレメントを転移させ,その際に周辺部のゲノム配列が同時に欠損し、dNAT1がNull変異となる系統を作成中である。変異体が得られたら、緑色蛍光蛋白質遺伝子を含むバランサー遺伝子を持ったハエとの交配により蛍光の有無で遺伝子型を確認できるようにし、dNAT1遺伝子ホモ変異が初期発生に及ぼす影響を解析する予定である。
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Research Products
(1 results)