2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14035103
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
剣持 直哉 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 助教授 (00133124)
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Keywords | リボソーム / リボソーム病 / リポソームタンパク質 / 疾患原因 / RPGデータベース / snoRNA / ゼブラフィッシュ / ダイヤモンド・ブラックファン貧血 |
Research Abstract |
本研究は、リボソームの異常に起因する新たな疾患群「リボソーム病」を確立し、その発症機構を分子レベルで解明することを目的とする。本年度は以下の解析を実施した。 1.データベースの充実:RPG(Ribosmal Protein Gene database, http://ribosome.med.miyazaki-u.ac.jp/)およびsnoOPY(snoRNA Orthological Database, http://snoopy.med.miyazaki-u.ac.jp/)の充実を図った。RPGデータベースは現在、98種類の生物から集めた約1万個のRP遺伝子に関する情報を搭載している。そのうち34の生物種についてはWeb上に情報を公開した。 2.新規sonRNAの同定:バイオインフォマティクスの手法により、小型魚類3種(ゼブラフィッシュ、フグ、メダカ)およびショウジョウバエ11種から新規のsnoRNAを同定した。 3.ゼブラフィッシュを用いたRP遺伝子のノックダウン:ゼブラフィッシュの受精卵にモルフォリノ修飾アンチセンスオリゴを注入し、RP遺伝子のmRNAの翻訳を阻害した。21種類の遺伝子について系統的に行い、得られた表現型の詳細をデータベースに収め公開した(http://zebrafish.med.miyazaki-u.ac.jp/)。 4.ゼブラフィッシュを用いたsnoRNA遺伝子の発現阻害:モルフォリノを用いて、標的snoRNAがコードされているイントロンのスプライシングを阻害した。これにより、個体レベルでsnoRNAの発現を抑制することが可能になった。これらゼブラフィッシュ個体からRNAを抽出し、ノーザンブロッティング法で標的snoRNAの発現が落ちていることを確認した。 5.マイクロアレイを用いた解析:RP遺伝子をノックダウンした個体からRNAを抽出し、ゼブラフィッシュのプローブ約1,500個が搭載されたDNAチップを用いて発現プロファイルを作製した。その結果、RP遺伝子のノックダウンにより発現が大きく変動した遺伝子群が明らかになった。同様な解析を、snoRNAの発現を阻害した個体についても行った。
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Research Products
(6 results)