2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14035224
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井上 丹 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (40114855)
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Keywords | ナノバイオ / 分子認識 / 遺伝子 / 核酸 / 酵素 |
Research Abstract |
(a)人工のRNA scaffoldを利用してデザイン・作成することに成功した人工のリボザイムの高次構造が、デザイン通りの高次構造をもつことを化学的構造解析やさまざまな突然変異体を構築、解析することにより確認した。また、得られた高活性活性型RNAの構造機能相関を生化学的手法により解析した。さらに、このRNAの人工的分子進化を行い、酵素として働くRNAと基質として働くRNAに2通りのデザインをおこない、それぞれ2分割し、1分子リボザイムの形体を天然の酵素に近づけることができた。 (b)創出したリボザイムをアロステリックに制御するために、新たな分子デザインをおこない、セオフィリンと結合するRNAモデュラーユニットを、人工のリボザイムに分子設計により組み込んだ。これにより、セオフィリンの有無で、リボザイム活性のオンオフを制御するシステムを構築する事に成功した。 (d)新規RNA結合タンパク質を、天然のRNP結合モチーフをもちいることにより分子デザインし,それらを機能性RNAの構成要素として取り入れRNA-タンパク質複合体(RNP)へと変換することができた。このRNPは、RNA上の二つのRNA結合性タンパク質の間でFRETを起こすように設計されている。実際にRNPが生成することをゲルシフトアッセイにより確認し、また、設計どおりにFRETが起きていることを確認した。したがって、RNPのデザインとそれによる構築ができていることを確認した。
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Research Products
(3 results)