2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14036201
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 興太朗 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (80142008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綿引 雅昭 北海道大学, 大学院・理学研究院, 助手 (70396282)
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Keywords | オーキシン / ルシフェラーゼ融合タンパク質 / 蛍光相関分光法 / タンパク質分解調節 / オーキシン応答因子 / Aux / IAAタンパク質 |
Research Abstract |
MSG2タンパク質を検出するために、ルシフェラーゼ融合タンパク質として検出することを試みた。その結果、シロイヌナズナ黄化芽生えでのMSG2 promoter (pMSG2)::MSG2::LUC活性は、pMSG2::LUCの1/10程度だった。この差がMSG2タンパク質にかかる分解調節だと考えられる。このMSG2::LUC活性はプロモーター活性同様、オーキシン処理によって早期に増加した。明所で栽培した芽生えでは、プラシノステロイドによってMSG2のメッセージが増加することが報告されているが、MSG2::LUCを用いて調べたところ、MSG2タンパク質レベルも同様に増加することが分かった。Aux/IAAとARFとの相互作用を物理的な蛍光相関分光法(fluorescence correlation spectroscopy)を用いて測定した。Aux/IAAとしては、MSG2とAXR2とSLR、 ARFのタンパク質問相互作用ドメインとしてはNPH4/ARF7とMP/ARF5のドメインIIIとドメインIV(CTD)を選んで、両者をHeLa細胞に一過的に発現させ、蛍光強度の相関係数を測定した。その結果、Aux/IAAとARF-CTDの相互作用は強く、両者はほぼ100%結合すること、一方Aux/IAA同士、またはARF-CTD同士の結合は比較的弱く、この場合は20%程度しか結合していないことが分かった。このことは、Aux/IAAレベルの小さい変動でもARFの結合状態を変化させうることを示唆している。
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Research Products
(7 results)