2002 Fiscal Year Annual Research Report
PCBsが脳と行動に与る影響―メダカの群行動を通して脳への影響を解明する―
Project/Area Number |
14042247
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大嶋 雄治 九州大学, 農学研究院, 助教授 (70176874)
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Keywords | PCBs / トリブチルスズ / 相加作用 / メダカ / 群行動 / 性行動 / 内分泌攪乱 |
Research Abstract |
1.メダカにPCBsとして、PCBs mixture(Kanechlor400相当)を0,1,5,25mg/kg/dayの割合で餌から約2週間投与した。このメダカ3尾を無暴露のメダカ3尾と同じ水槽(90cm x 90cm x 5cm)に入れて、群行動を2時間ビデオで記録した。目視による観察結果、メダカの群行動に顕著な異常が現れ、行動間隔の短縮(多動)、群れの崩壊、などが認められた。得られた画像をメダカ群行動解析システム(申請備品)にかけて、その行動(個体の遊泳速度、個体間距離)を解析中した結果,停止した頻度および個体間距離が有意に増加した。 2.別の実験でメダカに,PCBs mixture(Kanechlor 400相当)を0,1mg/kg/dayの割合で餌からに約2週間投与した。このメダカ6尾を水槽(90cm x 90cm x 5cm)に入れて、群行動を2時間ビデオで記録した。現在得られた画像をメダカ群行動解析システム(申請備品)にかけて、その行動(個体の遊泳速度、個体間距離)を解析中である。 3.2のメダカについて脳内モノアミン(ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン)などの量を測定した結果,有意な変動は認められなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Oshima, Y., Kang, I.J., Kobayashi, M., Nakayama, K., Imada, N., Honjo, T.: "Suppression of sexual behavior in male Japanese medaka (Oryzias latipes) exposed to 17β-estradiol"Chemosphere. 50. 429-436 (2003)
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[Publications] 大嶋雄治, 本城凡夫: "メダカの行動を用いた水質の生物センサー3次元行動分析による水質の監視"エンバイオ. 2. 45-47 (2002)