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2002 Fiscal Year Annual Research Report

イリダサイクルを経由する触媒的合成反応の開発

Research Project

Project/Area Number 14044087
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

武内 亮  横浜市立大学, 大学院・総合理学研究科, 助教授 (00216871)

Keywordsイリジウム / イリダシクロペンタジエン / 位置選択性 / アルキン / アルケン / シクロヘキサジエン
Research Abstract

我々は[Ir(cod)Cl]_2-dppeよりなる触媒系が1,6-ヘプタジイン誘導体とモノインの付加環化反応に高い触媒活性を示し、芳香族化合物を高収率で与えることを見出した。本反応は、イリダシクロペンタジエン中間体を経由して進行すると考えられる。1,6-オクタジイン誘導体と末端アルキンの付加環化反応では、生成物としてオルト体とメタ体が得られる。これまでにメタ選択的付加環化反応は報告されているが、オルト選択的付加環化反応は報告されていない。本研究では、オルト選択的付加環化反応を確立することを目的として行った。さらに、1,6-ヘプタジイン誘導体とモノエンの付加環化反応も検討した。
Dimethyl(2-propynyl)(2-butynyl)malonateと1-hexyneの反応を検討した。反応の位置選択性は用いる配位子の影響を大きく受けた。Dppeを用いるとメタ体が得られ、その選択率は80%であった。Dppfを用いるとオルト体が得られ、その選択率は84%であった。[Ir(cod)Cl]_2-dppfよりなる触媒系によって初めてオルト選択的付加環化反応が確立された。
[Ir(cod)Cl]_2-dppeよりなる触媒系を用いてdimethyl dipropargylmalonateと種々のモノエンの反応を行ったが、目的とする生成物は得られなかった。Dimethyl di(2-butynyl)malonateと2,5-dihydrofuranでは生成物であるシクロヘキサジエン誘導体が収率79%で得られた。生成物を高収率で得るためには、大過剰の2,5-dihydrofuranが必要であった。
このようにイリダサイクルであるイリダシクロペンタジエン中間体を経由する触媒的付加環化反応を検討し、新たな知見を得た。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] R.Takeuchi: "Iridium complex-catalyzed highly selective organic synthesis"Synlett. No12. 1954-1965 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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