2002 Fiscal Year Annual Research Report
リサイクルを指向した強相関ペプチドポリマーマテリアルの創成
Project/Area Number |
14045230
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
横山 憲二 独立行政法人産業技術総合研究所, 先端バイオエレクトロニクス研究ラボ, 副研究ラボ長 (80242121)
|
Keywords | ペプチドコンジュゲートポリマー / グリコースオキシダーゼ / ペプチドチップ / 蛍光検出 / 固相合成 / ラジカル共重合 |
Research Abstract |
リサイクル利用でき、さらに多種類の標的タンパク質を検出できるペプチドポリマーチップを作製するための基礎的研究を行った。 1.ペプチドポリマーチップの作製 スチレン、メタクリル酸をコモノマーとし、ラジカル共重合反応を行った。このコポリマーをフェニルトリエトキシシランで疎水性処理したスライドガラス基板にスピンコートした。次に、基板にコートしたコポリマーのカルボキシル基を活性化し、ヒドラジド基とピリジルジチオ基を有する3-(2-ピリジルジチオ)プロピオニルヒドラジド(PDPH)をHEPES緩衝液中で反応した。本研究では、モデル実験としてグルコースオキシダーゼと特異的相互作用を示す2種類のペプチド用いた。2種類のペプチドのN末端にビオチンを修飾し、C末端にCys残基をそれぞれ配した(peptide 1:Biotin-HPPMDFHKAMTRC, peptide 2:Biotin-SHPQPLK SRNPLC)。固相合成した2種類のペプチドをリン酸緩衝液に溶かし、スライドガラス基板上にスポットした。スポットしたペプチドは、基板上のピリジルジチオ基とチオール交換反応することで固定化した。 2.ペプチドポリマーチップの特性評価 リン酸緩衝液にFITCラベル化したストレプトアビジン溶液にペプチドポリマーチップを浸漬させ、室温でインキュベートした。チップ洗浄後、スキャンアレイによるチップ表面の蛍光強度を測定した。その結果、10μMのペプチドのスポットでは、インキュベート時や洗浄時のペプチドの脱離が見られることなく、ストレプトアビジンと結合していることが見出された。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Shu Taira, Yasutaka Morita, Eiichi Tamiya, Kenji Yokoyama: "Self-assembled DNA conjugated polymer for novel DNA chip"Analytical Science. 19. 177-179 (2003)
-
[Publications] Takashi Fukumori, Yasutaka Morita, Eiichi Tamiya, Kenji Yokoyama: "Design of peptide that recognizes double stranded DNA"Analytical Science. 19. 181-183 (2003)
-
[Publications] Kazuya Itoda, Eiichi Tamiya, Kenji Yokoyama: "Evaluation of Molecular Recognition of Peptide-Conjugated Polymer"Analytical Science. 19. 185-187 (2003)
-
[Publications] 微生物利用の大展開: "横山 憲二, 今中 忠行編"エヌティーエス. 1189 (2002)