2002 Fiscal Year Annual Research Report
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14046206
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
渡邊 靖志 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40126199)
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Keywords | CP非保存 / B中間子 / ユニタリティ三角形 / Bファクトリー実験 / 小林・益川機構 / 標準理論 / Belle実験 / 物質・反物質間の対称性の破れ |
Research Abstract |
Bファクトリー加速器KEKBは確実にルミノシティ記録を更新し,現在,最大ルミノシティでも,積分ルミノシティでも世界一を誇っている。Belle実験の積分ルミノシティも,実験開始当初の第一目標であった100fb^<-1>を超え,実験成果も次々と出ている。 この実験課題のφ_2測定に関しては,まずはペンギン汚染はあるもののより単純なB^0(B^0bar)→π^+π^-モードの解析に集中した。積分ルミノシティ41.8fb^<-1>のデータの解析では,直接的CPの破れと間接的CPの破れの両方が存在しているという結果になった(論文1)。これに反して競争相手のBaBarグループの結果は,これらのパラメータがゼロにコンシステントというものであった。統計をほぼ倍(78fb^<-1>)にし,あらゆる角度からチェックして得た結果は,論文1の結果を追認し,ほぼ確実に,そしてφ_1測定とは独立に,B中間子系でのCPの破れの存在を実証するものであった。すなわち,A=0.77±0.27(統計)±0.08(系統),S=-1.23±0.41(統計)+0.08/-0.07(系統)という結果である(論文2)。ここで,A(S)は直接的(間接的)CPの破れを表すパラメータである。とくにSはペンギン汚染がなければS=sin2φ_2である。CP不変性が破れていない,すなわちA=S=0の可能性は99.93%の確率で排除された。BaBarグループの最新の結果は依然として大きな効果は見えていないとのことであり,不一致は続いている。 今後は,さらに大きな統計でのデータを解析するとともに,他の崩壊モード,たとえばB→ρπでの解析をスタートさせたい。論文3は既にこのモードの分岐比が測られたことを示す。また,論文4-6は,当グループメンバーが中心となって開発した高効率のフレーバタギング法を用いての成果の例である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Abe et al.: "Study of CP-Violation Asymmetries in B0→π^+π^-Decays"Phys.Rev.Lett. 89. 071801 (2002)
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[Publications] K.Abe et al.: "Evidence for CP-Violation Asymmetries in B0→π^+π^-Decays and Constraints on the CKM angle phi2"Phys.Rev.Lett. (to be published). (2003)
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[Publications] A.Gordon et al.: "Studies of B→ρπ Decays at Belle"Phys.Lett. B542. 183-192 (2002)
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[Publications] K.Abe et al.: "Improved Measurement of Mixing-Induced CPViolation in the neutral B Meson System"Phys.Rev.. D66. 071102(R) (2003)
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[Publications] Y.Zheng et al.: "Measurement of B0-B0bar mixing rate with B0(B0bar)→D^<*+>π^+ Partial Reconstruction"Phys.Rev.D. (to be published). (2003)
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[Publications] N.C.Hastings et al.: "Studies of B0-B0bar Mixing Properties with Inclusive Dilepton Events"Phys.Rev.D. (to be published). (2003)