2003 Fiscal Year Annual Research Report
格子カイラルゲージ理論の構成とゲージ対称性の自発的破れのダイナミクスの研究
Project/Area Number |
14046207
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
菊川 芳夫 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20252421)
|
Keywords | 格子ゲージ理論 / カイラル対称性 / カイラルフェルミオン / 標準模型 / GiNSPARG-WILSON関係式 |
Research Abstract |
本研究は、Ginsparg-Wilson関係式にもとづく格子カイラルゲージ理論の構成と解析を主目的とする。今年度の研究成果は以下の通りである。 1.U(1)格子カイラルゲージ理論の(数値計算にも適する)具体的な構成法の開発 可換(U(1))群カイラルゲージ理論における局所的コホモロジー問題を数値的に解く方法を開発した(参考論文1,2)。この結果によって、ゲージ対称性を明白に保つPath Integral測度を数値計算によって構成することが可能になった。 2.Admissibility-ε展開法による局所コホモロジー問題解析 これまで知られている解析方法(U(1)群の理論に適用可能)とは異なる、Field strengthにもとづく新しい方法を開発した。これを非可換ゲージ群の場合に適用し、Field strengthによる展開法(Admissibility-ε展開)をもちいることで、展開の任意の次数でゲージアノマリーの厳密な相殺を証明することができた。 参考論文(投稿中) 1."Solving the local cohomology problem in U(1) chiral gauge theories within a finite lattice",D.kadoh, Y.Kikukawa, Y.Nakayama, hep-lat/0309022. 2."A numerical solution to the local cohomology problem in U(1) chiral gauge theories",Daisuke Kadoh, Yoshio Kikukawa, hep-lat/0401025.)
|
Research Products
(1 results)