2003 Fiscal Year Annual Research Report
シンチレータストリップを用いた高性能電磁カロリメータの開発
Project/Area Number |
14046213
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
川越 清以 神戸大学, 理学部, 助教授 (40183785)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶野 文義 甲南大学, 理工学部, 教授 (50204392)
|
Keywords | リニアコライダー / カロリメータ / 電磁シャワー / 光検出器 / エネルギー分解能 / 位置分解能 |
Research Abstract |
今年度の主な研究活動は以下の通りである。 1.前回のビームテストのデータ解析 2002年11月に高エネルギー加速器研究機構(KEK)のテストビーム(ハドロン、電子、ミュー粒子などの混合ビーム)を用いて電磁カロリメータの性能評価を行った。そのデータ解析を行い、国内学会および国際学会でその結果を報告している。内容は次の通り。 (1)ストリップ型電磁カロリメータのエネルギー分角解能、位置分解能の性能評価。 (2)小型タイル型電磁カロリメータのレスポンスの入射位置依存性の測定。 (3)ストリップ型シャワーマクシマム測定器の位置分解能と電子識別能力の評価。 2.今年度1回目のビームテストとそのデータ解析 2003年9月にドイツシンクロトロン研究所(DESY)の電子ビームを用いてシャワーマクシマム測定器の性能評価を行った。DESYでは、KEKよりもはるかに強度の高い電子ビームを用いることができた。ただし、ハドロンはでないので、電子識別能力の評価はできない。位置分解能に関する統計制度のよいデータを収集できた。また、シンチレータストリップに直付けした光検出器(APD)による読み出しのテストも行った。 3.今年度2回目のビームテスト予定 2004年3月後半にKEKでビームテストを予定している。予定するテスト項目は次の通り。 (1)小型タイル型電磁カロリメータのエネルギー分解能、位置分解能の性能評価。 (2)ストリップ型電磁カロリメータについて、より統計精度の高いデータの収集。 (3)新しい光検出器(HPD, HAPD, EBCCDなど)のテスト。
|