2002 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける大気エアロゾルの輸送と酸性雨・酸性沈着―研究調整
Project/Area Number |
14048102
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大原 利眞 静岡大学, 工学部, 教授 (80313930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜野 伊津志 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70142099)
外岡 豊 埼玉大学, 経済学部, 教授 (00282418)
笠原 三紀夫 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (80027143)
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Keywords | エアロゾル / 酸性雨 / 酸性沈着 / 東アジア |
Research Abstract |
特定領域研究「東アジアにおける大気エアロゾルの輸送と酸性雨・酸性沈着」は、東アジアにおけるエアロゾルの性状、分布、大気環境影響について研究することを目的としており、その中にあって本研究(研究項目A03)は、東アジアにおける大気エアロゾルの輸送と酸性雨・酸性沈着のプロセスをフィールド観測、モデル解析などによって解明することを目的としている。本研究は、(1)エアロゾルの乾性沈着と大気環境インパクトの評価、(2)エアロゾルの湿性沈着と大気環境インパクトの評価、(3)エアロゾルとその生成原因物質の排出量推計、(4)変質を伴うエアロゾルの長距離輸送と乾性・湿性沈着量評価で構成され、これらの成果に基づき、東アジアにおけるエアロゾルの動態を明らかにした上で、現在・将来におけるエアロゾルの濃度分布・沈着量分布及び日本の酸性雨・酸性沈着に及ぼす国別寄与・季節変動などを定量化する。 本年度は研究連絡会議を2回開催し、本研究項目に含まれる四つの計画研究および四つの公募研究における研究の進捗状況のチェック、研究項目全体の総括や方針の策定、企画調整などを行った。これらの結果、研究項目全体として、フィールド観測や実験、数値モデルに基づくエアロゾル動態の解明研究、現在・将来におけるエアロゾルの濃度分布・沈着量分布を定量化するための排出量データベース構築と数値シミュレーションモデル研究が精力的に進められた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大原利眞: "光化学オキシダントの全国的な経年変動に関する解析"大気環境学会誌. 38. 47-54 (2003)
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[Publications] Takemura, Toshihiko: "Modeling study of long-range transport of Asian dust and anthropogenic aerosols from East Asia"Geophysical Research Latter. 29. 2158 (2002)
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[Publications] Uno, Itsushi: "Analysis of Surface Black Carbon Distributions during ACE Asia using a Regional Scale Aerosol Model"Journal of Geophysical Research. (2003)
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[Publications] Ma, Chang-Jin: "Application of PIXE to characterization of size-segregated single raindrops"International Journal of PIXE. 12. 7-18 (2003)
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[Publications] Ma, Chang-Jin: "A new attempt to study the particle scavenging properties of individual snow crystals using a replication technique"Journal of Japan Society Atmospheric Environment. 38. 99-100 (2003)
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[Publications] Kasahara, Mikio: "Fixation and chemical analysis of individual fog droplet and raindrop"Atmospheric Research. 65. 251-259 (2003)