2004 Fiscal Year Annual Research Report
衛星センサーおよびゾンデによるエアロゾル性状の空間分布測定
Project/Area Number |
14048225
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
林 政彦 福岡大学, 理学部, 教授 (50228590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 浩一 福岡大学, 理学部, 助手 (80299536)
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Keywords | 地球観測 / 環境変動 / 気象学 / エアロゾル / 無人航空機 / 気球 / 衛星観測 |
Research Abstract |
春季に気球搭載式微粒子計数装置による福岡上空の大気エアロゾルの鉛直分布観測を偏光解消度観測を含む3波長ライダーとの同時観測として実施した.前年度までの観測と総合して,福岡上空の境界層から成層圏までのエアロゾルの粒径分布・濃度その変動についての情報を得ている.これまでのところ,ライダーによって観測される自由対流圏の偏光解消度の高い層が粒径数マイクロメータ程度の巨大粒子をふくむエアロゾル群として存在していること,自由対流圏の非球形粒子を含むエアロゾル層が,相対湿度が70%を超えるような比較的湿った状態になっていることが多いことなどが明らかになった.また,成層圏エアロゾル濃度とその分布状態が,赤道上空のQBOと呼ばれる風系の変化と対応して変動している可能性が示されている. 無人航空機観測によって,中国大陸から輸送されてくる混合層および自由対流圏最下層のエアロゾルの粒径分布観測およびサンプル回収を行っている.SEM-EDXによって回収したサンプルの個別粒子の組成解析を行っている.これまでの解析からは,混合層内の鉱物粒子は,日本上空に輸送されてくるまでの間に半分以上が海塩成分と内部混合した変質粒子となっていること,その変質が雲過程を経ないで起きている可能性があることなどが示されている.また,強い勢力をもった移動性高気圧中心部では混合層形成が困難になり,特異なエアロゾル鉛直分布が形成されることもわかってきている. これらの分布状態,粒子の存在状態に関する知見と,衛星からのリモートセンシング情報の解析結果との比較検討を始めている.
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Research Products
(1 results)