2006 Fiscal Year Annual Research Report
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14050023
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
藤嶋 昭 (財)神奈川科学技術アカデミー, 光科学重点研究室, 理事長兼室長 (30078307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 武利 財団法人神奈川科学技術アカデミー, 光科学重点研究室, 上級研究員 (40392930)
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Keywords | 光触媒 / 酸化チタン / セルフクリーニング / 可視光応答型光触媒 / ナノファイバー |
Research Abstract |
【研究テーマ-1】超親水性/超撥水性パターニングの研究 ・超親水性はTiO_2をコーティングすることにより得られ、またそのTiO_2表面にFAS(Fluoroalkylsilane)などの撥水性モノレイヤーコーティングすることにより超撥水性皮膜が得られる。更にこの表面にフォトマスクを用いてUV照射することにより超親水性/超撥水性パターニングが得られた。この技術は半導体の配線パターンや輪転式印刷技術への応用展開が考えられる。 【研究テーマ-2】酸化チタンナノファイバーの研究 ・TiO_2粉末とTEOS(Tetraethoxysilane)の複合ゾルを用いてエレクトロスピニング法によりナノファイバーを作成し、500℃で焼成処理することにより、TiO_2/siO_2ナノコンポジットファイバーが得られた。解析の結果からSi-O-Si結合鎖で構成される径500nm〜700nmのナノファイバーであることが解った。また、得られたナノファイバーは優れた光触媒活性を有し、特にアセトアルデヒドの光分解反応においては、同様のフィルム状のものと比較して約15倍の光触媒活性があることが解った。 【研究テーマ-3】光触媒高効率化に関する研究 ・TiO_2粉末とTEOS(Tetraethoxysilane)の複合ゾルを用いてエレクトロスピニング法によりナノファイバーを作成し、500℃で焼成処理することにより、TiO_2/siO_2ナノコンポジットファイバーが得られた。解析の結果からSi-O-Si結合鎖で構成される径500nm〜700nmのナノファイバーであることが解った。また、得られたナノファイバーは優れた光触媒活性を有し、特にアセトアルデヒドの光分解反応においては、同様のフィルム状のものと比較して約15倍の光触媒活性があることが解った。 【研究テーマ-3】光触媒高効率化に関する研究 ・【チタンナノロッドの研究】 市販されているルチル型酸化チタンナノロッドを基材として使用して、その表面上にPSS(Sodium 4-styrene sulfonate)による静電堆積法を用いてTiO_2ゾルをコーティングし、500℃で焼成することによりTiO_2ロッド表面にTiO_2微粒子が堆積した構造体を得た。この構造体はアセトアルデヒドの光分解反応においてアナターゼ型酸化チタンと比べて分解速度が3倍以上増大していることが解った。 ・【チタンナノチューブの研究】 金属チタンを用いて陽極酸化法を用い、同時にエッチングすることにより、チタン表面に酸化チタンのナノチューブを得ることができた。得られた酸化チタンナノチューブは約100nm径で20μm長さのナノチューブ状で、アセトアルデヒドの光分解評価試験結果から、その光触媒活性は一般的な酸化チタン粒子と比較しても優れた分解特性を示した。 【研究テーマ-4】可視光応答型光触媒に関する研究 ・可視光応答型光触媒による水質汚染物質の光分解反応について評価検討した。光触媒として市販の可視光応答型光触媒を用い、水質汚染物質の代表としてフェノールを使用して、水中におけるその光触媒によるフェノールの光分解を評価し、水質浄化に適した可視光応答型光触媒について検討した。
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Research Products
(7 results)
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[Book] 光化学の驚異2006
Author(s)
藤嶋昭
Total Pages
232
Publisher
光化学協会
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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