2005 Fiscal Year Annual Research Report
表面プラズモン共鳴現象を用いた界面イメージングデバイスの開発
Project/Area Number |
14050088
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 孝治 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80154540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 広和 慶應義塾大学, 理工学部, 助手 (10407140)
大澤 雅俊 北海道大学, 触媒化学研究センター, 教授 (00108466)
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Keywords | SPR / 表面プラズモン共鳴 / イメージング / 界面 / 電気化学 / プローブ |
Research Abstract |
1)センサーデバイス開発 これまでに、SPR測定プローブと類似した作製法のストレートファイバープローブを発展させ、走査型光電気化学顕微鏡(EC-NSOM)を設計し、マルチイメージング機器の開発を進めてきた。 本年度は、近接場光学顕微鏡の作製技術を利用したナノメーターサイズ光ファイバーセンサープローブを開発した。このプローブでは、これまでの作製法を見直し、光ファイバー化学エッチング、漏れ光を遮断するための金蒸着、電着ポリマーコーティングによる絶縁後、近接場光を得るために先鋭化ファイバー先端部のFIB加工を行った。このプローブは、近接場光を確実に測定できた。このプローブを顕微鏡システムとして組み込み、一本のプローブで3モードのイメージング情報(電気化学・近接場光学・原子間力観察)を得ることが可能なマルチモード走査型顕微鏡(SPM)を装置化した。 開発した装置を用いて、1μm櫛形アレイ電極の電気化学、近接場光学、形状の同時イメージングに成功した。さらに、PC12神経類似細胞の観察では、100nmを下回る高分解能のイメージングが達成された。 2)センシング方法論および感度増幅法の開発 これまでに、屈折率の虚部を測定する光吸収型SPRを提案し、応答原理を理論展開するとともに、従来のSPR法では難しい低分子化合物の検出を可能にした。 本年度は、このセンシングの理論を反映したSPRシグナル増幅剤としてのナノ粒子を設計、合成し、上記の開発装置と組み合わせて、高感度センシング法の確立を目指した。 約200nmのスチレンベースの微粒子による抗原(BSA)のSPR検出においては、従来法の10〜100倍程度のSPR応答増幅効果を示した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Single molecular multi analyte (Ca,Mg) fluorescent probes and applications to bioimaging2005
Author(s)
Hirokazu Komatsu, Takahiro Miki, Yukio Fujiwara, Daniel Citterio, Takeshi Kubota, Yutaka Shindo, Yoshichiro Kitamura, Masafumi Hagiwara, Kotaro Oka, Koji Suzuki
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Journal Title
Journal of the American Chemical Society 117・31
Pages: 10798-10799
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