2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14078214
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中條 善樹 京都大学, 工学研究科, 教授 (70144128)
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Keywords | 高分子合成 / 合成化学 / ナノ材料 / 複合材料・物性 / 有機工業化学 |
Research Abstract |
本研究では、水中でのアミノ酸の重縮合を効率よく進行させるために、環境に与える負荷が少なく、調製が簡便なナノサイズ重合反応場を開拓することを目的とした。具体的には、金属ナノ粒子または多価金属イオンのオール化およびオキソ化を伴って得られるコロイド状の多核錯イオンを用いて、水中における疎水場や静電相互作用場などを構築することにより、ナノサイズでの特殊環境を設計した。また、これらのナノサイズの反応場と種々のアミノ酸との相互作用を詳細に検討することにより、アミノ酸の認識および濃縮を行った。さらに、縮合剤添加もしくは金属イオンの酸化還元能を利用した重縮合を検討し、重合反応場としての機能を探索した。 (1)鉄多核錯イオンへのアミノの吸着挙動 多価金属イオンとして鉄イオンを用いて、いろいろなpHまたは濃度で種々のアミノ酸の吸着挙動を調べ、鉄多核イオンとアミノ酸との相互作用様式を明らかにした。 (2)鉄多核錯イオンを用いたアミノ酸の重縮合 鉄多核錯イオンの存在下、種々のアミノ酸を用いて水溶性カルボジイミドを添加して重合の検討を行った。 (3)金属ナノ粒子を用いたアミノ酸の重縮合 金属ナノ粒子への配位能を有する側鎖官能基をもつアミノ酸を用いて、その吸着挙動を評価した後、水溶性カルボジイミドを添加して重合の検討を行った。得られた高分子を解析することによって、最適の重合条件を考察した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Y.Chujo, et al.: "Synthesis of Novel Stable Nanometer-Sized Metal Colloids Protected by a ff-Coujugated Polymer"Langmuir. 18(1). 277-283 (2002)
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[Publications] Y.Chujo, et al.: "Synthesis of Silver Dendritic Nanostructures Protected by Tetrathiafulvalene"Chem. Commun.. 12. 1300-1301 (2002)
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[Publications] Y.Chujo, et al.: "Preparation, Optical Spectroscopy and Electro-chemical Studies of PbS Colloidal Nanoparticles"Langmuir. 18(13). 5287-5292 (2002)
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[Publications] Y.Chujo, et al.: "Self-Organization of Spherical Ag gregates of Pailadium Nanoparticles with Silsesquioxane"Nano Lett.. 2(11). 1183-1186 (2002)
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[Publications] Y.Chujo, et al.: "A Simple In situ Hydrogen Bond Interaction to Homogeneous Dispersion of Gold Nanoparticles"Chem. Lett.. 12. 1170-1171 (2002)
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[Publications] Y.Chujo, et al.: "Preparation of Oriented Ultrathin Films via Self-Assembly Based on Charge Transter Interaction"Macromolecules. 36(3). 533-535 (2003)