2004 Fiscal Year Annual Research Report
X線・γ線観測にもとづくガンマ線バーストの起源の研究
Project/Area Number |
14079102
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
河合 誠之 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80195031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 篤正 青山学院大学, 理工学部, 助教授 (80240274)
田代 信 埼玉大学, 理学部, 助教授 (00251398)
村上 敏夫 金沢大学, 理学部, 教授 (60092350)
三原 建弘 理化学研究所, 宇宙放射線研究室, 先任研究員 (20260200)
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Keywords | 宇宙物理 / X線天文学 / ガンマ線天文学 / ガンマ線バースト |
Research Abstract |
HETE-2衛星による観測を続け、本年度も平均するとほぼ一ヶ月に一個の割合でガンマ線バーストの位置通報を行なった。また、いままでの観測データの解析をまとめ、特にX線フラッシュが通常のガンマ線バーストに連続して分布し、全放射エネルギーがスペクトルのピークエネルギーによい相関を示すことなどを明らかにし、論文および、ローマでの国際会議、国内学会等で発表した。 かねてから製作中のSwift衛星は、ゴダード宇宙飛行センターでの地上較正に引き続き、ケネディ宇宙センターより2004年11月20日に打ち上げ、各装置は順調に軌道上較正をすすめている。田代らが開発に携わったBAT装置も順調に起動し、ガンマ線バーストの検出にも成功した。 また、MAXIの搭載X線検出器の製作と特性試験を進めている。X線に対する応答関数の作成に使うため、搭載用ガス比例計数管一台ずつに対して、エネルギー応答、位置応答、分解能等を精密に測定している。さらに、ガンマ線バーストなど、トランジェント天体の速報システム開発の基礎開発を行った。JAXAからデータを取得し、データベースを利用して高速処理し、アラートを発生させるという処理システムのうち、発生させた疑似データを保存しデータを分解し配送するシステムを、購入したRAIDディスクを用いて、構築した。 並行して、Solar sail衛星搭載を目指した小型のガンマ線バースト偏光検出器を開発している。検出器モデルの詳細な検討が終わり、試作のプラスチックシンチレーターと16チャンネルMAPMTを入手し、実証検出器の製作を始めた。入手した医療用のX線発生器の偏光を計ることに成功している。
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Research Products
(6 results)