2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14081101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中内 啓光 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40175485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 仁史 理化学研究所, 多能性幹細胞研究チーム, チームリーダー (80253730)
横田 崇 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (50134622)
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Keywords | 造血幹細胞 / ニッシェ / ホーミング / ES細胞 / ATM / ポリコーム遺伝子産物 / 自己複製 / 未分化性維持機構 |
Research Abstract |
計画研究代表者9名および39件の公募研究の代表者を加えて、申請書に計画研究にあった通り、1)細胞の初期化の機構、2)幹細胞の未分化性維持機構、3)幹細胞の多様性と可塑性の3つの課題について研究が進められた。 3年目に入り以下のような研究成果が得られている。 1.マウスのES細胞を無血清、無フィーダー細胞で培養できる系の確立。 2.骨髄ニッシェにおけるAng-1-Tie-2を介した造血幹細胞の保護機構 3.造血幹細胞の数と能力を負に制御する細胞内アダプターたんぱく質Lnkの発見 4.造血幹細胞分離方法の確立と造血幹細胞の高いホーミング能 5.カドミウム処理と精細管内への精巣細胞移植による精子幹細胞ニッシェの再構成法の確立 6.細胞周期チェックポイント分子ATM (Ataxia Telangiectasia Mutated)による造血幹細胞の自己複製維持機構 7.ポリコーム群タンパクBmi-1による造血幹細胞、神経幹細胞、精子幹細胞に共通な自己複製制御機構の解明 8.膵臓における多能性前駆細胞の同定 昨年4月ならびに本年2月に公開班会議を開催し、計画研究代表者および公募研究代表者全員が研究成果を発表し、活発な討論が行われた。公開班会議以外でも幹細胞や再生医学関する学会、シンポジウムが国内外で数多く開催されていて、班員間の研究交流も極めて活発に行われている。本年11月にはES細胞に関する国際シンポジウムを開催する予定である。 二回目の公募研究募集には209件の申請があり、およそ40件の研究課題を採択した。本年4月より新たなメンバーによって研究が開始される予定である。
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Research Products
(58 results)