2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14081101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中内 啓光 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40175485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 仁史 理化学研究所, 多能性幹細胞研究, チームリーダー(研究職) (80253730)
横田 崇 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (50134622)
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Keywords | 幹細胞 / 未分化性 / 可塑性 / 自己複製 / 多分化能 |
Research Abstract |
新たに計画研究に加わった平尾敦教授を加えて合計10名の計画研究代表者および40名の公募研究代表者を加えて、1)細胞の初期化の機構、2)幹細胞の未分化性維持機構、3)幹細胞の多様性と可塑性の3つの課題について研究が進められた。 造血幹細胞の骨髄ニッチにおける静止期状態が線虫のDauer formationやリスの冬眠と同じ機構であること、転写制御因子Hes-1の発現量による膵臓への分化方向の決定機構、ES細胞からの膵臓細胞ならびに造血幹細胞、肥満細胞の分化誘導技術の確立、OCT3/4とCdx2の相互作用によるES細胞の分化運命決定機構の解明、色素幹細胞の維持機構の解明、老化寿命制御と幹細胞自己複製機構の相同性、骨髄間葉系幹細胞の純化法の確立等、造血幹細胞の自己複製を制御するアダプター分子の同定、ケモカインCXCL12とCXCL12高発現細胞による造血幹細胞の動態制御機構の解明など、今年度も多くの独創的な成果が挙がっている。 本年度は本特定領域研究の最終年度にあたるため、平成18年5月と平成19年2月に公開班会議を開催し、研究成果の発表と研究交流を行なった。5月の班会議は幹細胞シンポジウムと合同で学術総合センターにおいて開催され800名を超える参加者が、また医科研講堂において開催された2月の公開班会議には220名を超える参加者があり、活発な討論が行なわれた。それぞれ開催された総括班会議では本研究領域における研究の進捗状況ならびに今後の幹細胞研究の方向性、次期特定領域研究領域の申請などについて検討を行なった。 来年度は成果を総括する意味で班員を中心としたシンポジウムを開催する予定である。
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Research Products
(39 results)