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2005 Fiscal Year Annual Research Report

幹細胞の未分化性維持機構の解析

Research Project

Project/Area Number 14081203
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

横田 崇  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (50134622)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小出 寛  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (70260536)
柴田 進和  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (40372487)
Keywords幹細胞 / ES細胞 / 増殖・分化 / シグナル伝達
Research Abstract

本年度は、まず昨年度までに未分化特異的に発現し、STAT3やOct-3/4の下流分子として見い出していたEedについて、ES細胞の未分化性維持における役割を調べた。昨年度の結果から単純に欠損ES細胞を樹立することは困難であることがわかっていたので、本年度はまずEedの誘導発現系をES細胞に導入し、その後に遺伝子破壊を行うというストラテジーをとった。その結果、eed遺伝子を破壊したES細胞株を樹立することに成功した。この株を用いて解析を進めた結果、Eedの発現を抑制すると、未分化マーカーであるOct-3/4やNanogの発現には影響がない一方で、分化マーカーであるGATA6などの発現誘導が認められた。また形態的にも未分化なES細胞に特異的に観察されるコンパクトコロニーの形成が破綻していた。このことから、Eedは「完全な」未分化状態維持に必要であることが明らかとなった。またEed以外の未分化性維持分子の候補としてSTAT3-activated gene 3 (S3A3)や、Gli、β-cateninを見い出した。このうち、S3A3に関しては遺伝子欠損ES細胞を樹立することが可能であったことから、未分化性の維持には必須ではないことが明らかとなった。一方、Gli、β-cateninについては、その発現や機能を抑制すると未分化マーカーであるOct-3/4やNanogの発現が低下することが観察され、これらの分子が未分化性維持に関与している可能性が強く示唆された。
また分化促進分子については、DNA microarray法およびRT-PCR法を用いて、ES細胞の分化初期に特異的な発現を示すものとして、いくつかのサイトカインを見い出した。現在、これらの遺伝子について、RNAi法でその発現を抑制した場合に、分化時のRasの活性化に与える影響を検討している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Identification of Zfp-57 as a downstream molecule of STAT3 and Oct-3/4 in embryonic stem cells2005

    • Author(s)
      Akagi, T.et al.
    • Journal Title

      Biochem.Biophys.Res.Commun. 331

      Pages: 23-30

  • [Journal Article] Functional anaylsis of the effect of forced activation of STAT3 on M1 mouse leukemia cells2005

    • Author(s)
      Yoshida, T.et al.
    • Journal Title

      Int.J.Mol.Med. 15

      Pages: 269-275

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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