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2002 Fiscal Year Annual Research Report

0マンノース型糖鎖による生体の機能調節に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14082209
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Gerontology

Principal Investigator

遠藤 玉夫  (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所・糖蛋白質研究グループ, 副参事研究員 (30168827)

Keywords糖転移酵素 / 筋ジストロフィー / 糖鎖
Research Abstract

O-マンノース型糖鎖の合成に関わるprotein O-mannose β1,2 N-acetylglucosaminy ltransferase(POMGnT1)の遺伝子が先天性の筋ジストロフィーに眼奇形、神経細胞移動障害を伴う常染色体劣性遺伝病であるMuscle-eye-brain(MEB)病の原因遺伝子であることを明らかにした。この疾患の多くはフィンランドで報告され、我が国ではMEBの明確な報告はなかった。というのは、MEBの臨床症状は日本人に多い福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)や欧米を始め各国で見られるWalker-Warburg syndrome(WWS)と類似し、臨床症状でMEBを区別するのはかなり困難とされている。しかしながら、原因遺伝子の特定により遺伝子レベルでのMEBの確定診断が可能になった。我々はトルコ・フランスのMEB患者の遺伝子解析により6種類の遺伝子変異をすでに報告したが、変異はすべて点変異であった。そこで、MEB患者はより広く世界各国に存在するのではないかと考え、日本・韓国などアジア地域を含めた30人のWWS、重症型のFCMD、MEBが疑われる患者においてPOMGnT1遺伝子異常のスクリーニングを行なった。その結果、6人の患者より、7種類の変異を新たに見いだした。これらの変異もナンセンス、ミスセンス、1塩基の欠失・挿入のような点変異であった。今まで見いだしたものと合わせた計13変異は、POMGnT1遺伝子全体に散在していた。我々はその変異位置と臨床症状との間に密接な関係があるかどうかを評価するため、計12人のMEB患者の臨床症状を調べたところ、今まで考えられていたよりもMEBには広い臨床スペクトラムが存在することが分かった。また、POMGnT1遺伝子の5'末端側に変異のある患者には水頭症があり比較的重症な表現型であるのに対し、3'末端側に変異のある患者には水頭症がなく比較的軽症な表現型である相関性も認められた。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Taniguchi, K: "Worldwide distribution and broader clinical spectrum of muscle-eye-brain disease"Hum.Mol.Genet. 12・5. 527-534 (2003)

  • [Publications] Sasaki, T: "Inhibition of proliferation and induction of differentiation of glioma cells with Datura stramonium agglutinin"British J.Cancer. 87・8. 918-923 (2002)

  • [Publications] Endo, T: "Carbohydrate analysis by modern chromatography and electrophoresis"Elsevier. 5 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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