2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14083202
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 健 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50109063)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉島 敬志 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80196724)
平勢 隆郎 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30144645)
栗田 博之 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30186506)
関本 照夫 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20110083)
菅 豊 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (90235846)
|
Keywords | 資源 / 人類学 / 自然 / 利用 / 加工 / 所有 / 生業 |
Research Abstract |
2004年度は、研究会を6回催行した。5月には福島県立博物館を世話人に、飯坂町でマイナー・サブシステンスをテーマとする研究会をおこない、そのあと野蚕飼養やウグイ漁、ニホンミツバチの養蜂についてエクスカーションをおこなった。7月には沖縄大学地域研究所を世話人として研究会をおこない、その前後に芭蕉布、紅型、芭蕉紙といった工藝についてエクスカーションをおこなった。工藝を資源人類学の視点から見直す研究は、前年度のインドネシアでの国際ワークショップとエクスカーションの問題意識の延長上にある。11月には京都大学を世話人として研究会を開き、所有論の歴史について知見を深め、12月には加賀市鴨地で、カモの坂網猟を調査した。地域のコモンズの管理について、現地で議論を深めることができた。さらに1月には弘前大学で、資源の共同利用を、進化の視点から整理するための研究会をおこなった。2月には広島大学で文化資源班との共催で研究会をおこなった。これらの研究会での発表は、すべて『研究彙報』に順次まとめており、本年度は、前年度の2回の研究会をまとめた『研究彙報』第6、7号と、本年度の第1、2回研究会についてまとめた第8、9号の四冊を刊行して関係機関、個人にすでに配布した。さらに、前年度にバンコクでおこなった国際ワークショップMultiply Useful Plants : Uses and Usefulnessをとりまとめており、タイ側参加者3名の論文を含めて、本年度中に英文モノグラフとして刊行される予定である。さらに2005年度文化人類学会研究大会において、「資源と制度--その過去負荷性をめぐって--」という分科会を開くことをきめ、松井が代表として司会と発表をおこない、分担者の杉島、関本、菅があわせて発表することとし、打ち合わせのうえ、登録している。
|
Research Products
(17 results)