2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14083202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松井 健 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50109063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉島 敬志 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (80196724)
平勢 隆郎 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30144645)
栗田 博之 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30186506)
関本 照夫 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20110083)
菅 豊 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (90235846)
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Keywords | 資源 / 人類学 / 自然 / 利用 / 加工 / 所有 / 生業 |
Research Abstract |
2005年度は、研究会を4回催行した。7月に鳥取大学で、アフリカ、モンゴル、西南アジアの遊牧民の資源利用のダイナミズムの比較の研究会をおこない、生業別の資源とのかかわりの類型に一応のとりまとめの目途がたった。10月には東京大学で開発と土地制度との歴史的からまりあいを明らかにするために開発経済学、土地制度史の研究者らと合同研究会をおこなった。地域比較から、土地をめぐる制度の歴史が広義の「開発」、近代化に大きな意味をもつことを確認し、当初からの土地の「所有」「利用」への研究視角が基本的に有効であったことを再認した。さらに、11月には、鹿児島大学で、エスノ・バイオロジーという自然の認知と利用のもっとも基底にかかわる領分について、アフリカ、東南アジア等の事例を対比した。第4回2006年3月の研究会は、京都大学で、小生産物(小川)班、身体資源(菅原)班と合同で、国立民族学博物館の野村雅一教授をゲストにして言語と身体、口と手、音と身ぶりの相関について議論をおこなった。2005年5月21日に北海道大学でおこなわれた第39回日本文化人類学会研究大会で「資源と制度-その過去負荷性」というテーマで分科会を組織し、主要な研究分担者が発表、議論した。これらの研究会活動については、『研究彙報』に順次まとめている。2005年度については、前年度の研究会にかかる4号(第10、11、12、15号)を刊行した(総頁数137頁)。さらに、最終的なとりまとめのために、各分担者、研究協力者から論文の題目とその主要なテーマを提出してもらい、それによって最終成果のとりまとめのまず第一段階に入った。とりまとめ論文の目次はほぼかたちが明らかになり、内容については、来年度の研究会において順次発表し、議論、検討していくことになる。
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Research Products
(9 results)