2004 Fiscal Year Annual Research Report
身体資源の構築と配分における生態、象徴、医療の相互連関
Project/Area Number |
14083205
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
菅原 和孝 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (80133685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 由典 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80137299)
寺嶋 秀明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)
太田 至 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (60191938)
松田 素二 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50173852)
出口 顕 島根大学, 法文学部, 教授 (20172116)
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Keywords | コミュニケーション論 / 間身大性 / 伝承芸能 / 治療儀礼 / 身体技法 / 人生態と象徴の相関 / 人体部分 / 伝承課程 |
Research Abstract |
前半の研究活動の主力は国際ワークショップ「身体資源の構築と配分」の開催準備に注がれた。9月27〜29日に開催し、T.Widlok(Heidelberg大学), T.J.Csordas(California大学), E.Olivier(CNRS, Paris), M-L.Legdand(Bonn大学), E.Glavatskaya(Ural国立大学)を招聘した。研究代表者・分担者全員のほかに、研究協力者として高田明(京都大アジア・アフリカ地域研究研究科)、藤田隆則(大阪国際大)、細馬宏通(滋賀県立大)、倉島哲(京都大・人文研)、作道信介(弘前大)が参加し、発表と討議を行なった。身体の資源性を相互行為の参与枠組のなかで捉えることの重要性、間身体性の理論的射程、芸能・武芸・儀礼・治療における身体技法の生成・生態と象徴のインターフェースとしての身体資源の動態をめぐつて活発な議論がなされた。この成果をふまえて改訂原稿の編纂を行ない、年度末に英語論文菓(243頁)を出版した。出口は総括班と共同して8月に国際ワークショップ「商業的資源としての人体部分の人類学」を組織し、H.Stefansson(EMBL, Heidelberg)とE.Ernst(Cryos国際精子バンク)を招聘し、遺伝子研究と老化防止、精子の商品化について討議した。 12月には、研究協力者として今村薫(名古屋学院大)と金子守恵(京都大アジア・アフリカ地域研究研究科)を招聘し、それぞれ「儀礼資源としての身体」および「土器づくりの身体技法」について発表と討論を行なった。ついで「笑いのコミュニケーション論」をテーマに公開シンポジウムを開催した。菅原と山田は8〜9月にボツワナとインドで約1ヶ月または半月の調査をそれぞれ行い資料を収集した。菅原と藤田は静岡県水窪町において西浦田楽の伝承過程について9日間の集中的調査を行なった。
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Research Products
(24 results)