2005 Fiscal Year Annual Research Report
身体資源の構築と配分における生態、象徴、医療の相互連関
Project/Area Number |
14083205
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
菅原 和孝 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (80133685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 由典 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80137299)
寺嶋 秀明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)
太田 至 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (60191938)
松田 素二 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50173852)
出口 顕 島根大学, 法文学部, 教授 (20172116)
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Keywords | 人体部分流通 / 反復と想起 / 舞踊実践 / 文化のリソースとしての身体 / 身体資源の再配分 / 身体技法論 |
Research Abstract |
1.研究会・ワークショップ:総括班の「理論研究会」と連携し、最終年度のとりまとめに向けて、理論的な統合を図ることを眼目として、6月、7月、12月、1月に4回の班研究会を開催した。民俗芸能の伝承、人体部分の流通、記憶と身体、乳児とおとなの相互行為におけるアセスメント、書記による身体資源の活用などをめぐり、大きな理論的前進をみた。また、12月には「文化資源」班と、3月には「小生産物」班・「自然資源」班と合同の研究会を開催し、それぞれ、舞踊実践とエスニシティ、身体技法論の理論的基礎について、討議と情報交換を行なった。11月には、人体部分流通に焦点をあてた国際ワークショップを開催した。 2.出版による成果公開:日本文化人類学会の学会誌である『文化人類学研究』に「文化のリソースとしての身体」という特集を掲載し、菅原・藤田隆則^<1)>・細馬宏通^<2)>の共著論文、倉島哲^<3)>、大村、山田の単著論文を寄稿した。これによって、民俗芸能の伝承における身体資源の再配分、身体技法の理論的問題、狩猟民における語りの反復と想起、シャマニズムにおける身体の現代的変容といった問題解明の現時点での到達点が公表された。 3.海外調査:7-8月の約40日間、菅原と秋山裕之^<4)>は、ボツワナのニュー・カデ集落において、定住生活下での狩猟採集民の身体資源の変容と持続に関わる資料を収集した。 4.国内調査:2月に前年度にひきつづき、菅原・藤田・細馬は、静岡県水窪町において、西浦田楽の練習および祭礼を参与観察するとともに、聞き取り調査を行なった。 *研究協力者:1)京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター、2)滋賀県立大学人間文化学部、3)京都大学人文科学研究所、4)京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科
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Research Products
(19 results)