2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14083207
|
Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
印東 道子 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (40203418)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹沢 尚一郎 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 教授 (10183063)
関 雄二 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 助教授 (50163093)
小長谷 有紀 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 教授 (30188750)
佐々木 史郎 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 教授 (70178648)
野林 厚志 国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 助教授 (10290925)
|
Keywords | 生態資源 / 資源利用 / 狩猟採集 / 象徴化 / 歴史性 / 多様性 / 作物栽培 |
Research Abstract |
本年度は3年目に当たるため、各個研究もフィールドでの調査研究を中心としてますます充実したものとなっている。 班全体の企画としては、2つの国際ワークショップを行った。 一つ目は、モンゴルにおいて行い、乾燥地域における資源利用の歴史的検討を、モンゴル科学技術大学人類学研究室との共催で行った。土地所有や人口流動の問題など、歴史的かつすぐれて現代的な問題が活発に討論された。その成果は総括班から『モンゴル国における土地資源と遊牧民-過去・現在・未来-』(小長谷有紀・辛嶋博善・印東道子編)文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究『資源の分配と共有に関する人類学的統合領域の構築』総括班(代表者:内堀基光)発行として3月に出版された。その後に行ったフィールドエクスカーションには、他班からの参加も含め10名の研究者が参加し、それぞれがみな異なる自然環境において研究していることから、異なった資源研究への観点、問題点の指摘などが活発に行われ、モンゴル研究者だけではなく、参加者それぞれの資源研究に新たな視点を提供するという意味で、非常に有意義なものとなった。 二つ目は、3月に国立民族学博物館において行った、森林資源の利用に関するワークショップ『北東アジアにおける森林資源の商業的利用と先住民族』で、ロシアから研究者2名を招聘し、国内からは約10名の研究者が参加して行われた。森林資源の利用や管理、野生動物資源の開発に関して、異なった観点からの発表や議論が展開された。この成果は、上記と同じく総括班からのシンポジウムシリーズの一冊として2005年度中に発行予定である。
|
Research Products
(26 results)