2005 Fiscal Year Annual Research Report
ポーラリメトリック・インターフェロメトリックレーダによる地雷検知に関する研究
Project/Area Number |
14102024
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 源之 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40178778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下井 信浩 東京工業高等専門学校, 助教授 (10300542)
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Keywords | 地雷探査 / 地中レーダ / GPR / レーダポーラリメトリ / 光電界センサ / バイスタティックレーダ / アレイアンテナ / クラッタ除去 |
Research Abstract |
人道的地雷除去のための地中レーダを利用した地雷検知装置について、現状技術を最大限に利用して現地で直ちに利用できる装置の開発と、5年以上の将来を見据え、より理想的な装置の開発を行うことをめざす2つの観点から研究を行ってきた。 1 バイスタティックレーダ計測システム 本研究では地表面で重量のかかるレーダ装置を移動しながら計測する代わりに、送信アンテナを固定し、小型の受信アンテナのみを移動するバイスタティックレーダ方式を開発している。本年度は受信に使用する光電界センサに対する受信アンテナの最適化を検討し、小型ビバルディアンテナを設計試作評価した。このアンテナによりバイスタティック配置でも送信電界を擾乱せず、広帯域で反射波の測定が可能となった。 2 ハンドヘルドレーダ・金属探知器システム 昨年度までに開発したハンドヘルド型地中レーダALISは2004年度アフガニスタンでの実証実験を行った。本年度ALISのレーダをステップ周波数型に変更し、合わせて解析アルゴリズムを改良した。これにより1GHz以下の帯域を安定して使用できるようになり、湿った土壌でのレーダ適用性を向上させた。また土壌表面の不均質性にも適用性を強めた。 また装置全体の構成をより現場で使用しやすいように改良した。更にセンサ追尾機能を向上させるためCCDカメラの改良と画像判別アルゴリズムの改良を行った。本研究の一部はJSTプロジェクトとして行われた。 改良したALISは地雷被災国であるエジプト、クロアチアにおける実証実験、また国際的な地雷検知装置評価機関ITEPによる評価実験をイタリア、オランダ、スエーデンで2005年度実施した。 3 ポーラリメトリ、インターフェロメトリ技術の応用 ポーラリメトリの校正に利用する三面反射鏡の散乱特性を、反射鏡が有限の大きさである場合について数値シミュレーションと実験で明らかにした。レーダシステムの校正に貴重な資料を得た。
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Research Products
(14 results)