2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14104010
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小野江 和則 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (40002117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩渕 和也 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (20184898)
柳川 芳毅 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (20322852)
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Keywords | 樹状細胞 / NK-T細胞 / サイトカイン / TLR / Th1 / Th2 / 自己免疫疾患 / 動脈硬化症 / 狭心症 |
Research Abstract |
NK-T細胞産生異常マウス(SL/Kh)を新たに同定した。SL/Khマウスでは、iNK-T細胞がCD44^<high>NK1.1^-Ly49C/I^-時期で分化停止することが判明した。しかし、これらのマウスでIL-15、T-betなどの異常は認められなかった。 樹状細胞とNK-T細胞間で働くサイトカインを介するネガティブフィードバック機構の発見に続く研究として、フィードバックに関与する樹状細胞内のシグナル伝達分子の役割分担を明らかにした。IL-6産生ではMAPKが、IL-12ではNIKが重要な働きをすることが判明した。またIL-21が樹状細胞の機能を修飾し、その結果この樹状細胞で刺激されたNK-T細胞がIFN-γを産生する、すなわちTh1へシフトすることを発見した。また樹状細胞上のTLR4、2を介する刺激によって、樹状細胞がIL-10を特異的に産生増強することを発見した。このTh2シフトにはMHCクラスI分子を介する負のシグナルが関与することを明らかにした。NK-T細胞がオステオポンチンを大量に産生することは昨年報告したが、オステオポンチンKOマウスではEAUが減弱することを明らかにし、また抗オステオポンチン抗体でEAUが軽快することを示した。さらに、EAUの治療としてNK-κB抑制、熱ショック蛋白70誘導が効果を持つことも報告した。 NK-T細胞が動脈硬化症増悪因子であることは既に報告しているが、感染による動脈硬化症悪化のプロセスにもNK-T細胞が関与することを明らかにした。また、末梢血中のNK-T細胞頻度低下が、冠疾患患者のパラメーターになることを報告した。
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Research Products
(21 results)