2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14104013
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
河上 裕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50161287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 知信 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20199334)
桜井 敏晴 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20101933)
住本 秀敏 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00306838)
松崎 ゆり子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40255435)
塚本 真 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50365441)
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Keywords | 腫瘍抗原 / 免疫療法 / 大腸癌 / SEREX / DNAチップ / 免疫不全マウス / p53 / 潰瘍性大腸炎 |
Research Abstract |
前年度GeneChip解析で、非癌部に比べて胃癌部で高発現が認められたKU-CT3と癌精巣抗原KU-CT4は、各種消化器癌細胞株において発現が確認され、大腸癌組織では、それぞれ8/20、5/18に発現が認められ、血清IgG抗体は大腸癌患者に3/22、13/22、膵臓癌患者に9/30、13/25に検出された。大腸癌組織に高率(18/34)に発現するFGFファミリー分子KU-CR1が新規に同定されIgG抗体が検出された。新たに大腸癌の癌部、非癌部を用いてGeneChip解析を行い、癌部で高発現する遺伝子として、MMPやケモカインなど癌細胞以外が発現する分子と、癌細胞の増殖に関与する成長因子や癌に高発現する分子が同定された。また、膵癌組織の癌部、非癌部をマイクロダイセクションした検体をGeneChip解析し、二つの膵癌高発現分子を同定した。前年度に開発したヒト大腸癌移植免疫不全マウス血清を用いたSEREX法を用いて、大腸癌患者に高率にIgG抗が検出される抗原23個が同定され、そのうち2個では癌選択的な発現が認められた。前年度に本法で高率に検出された抗p53抗体は、202例の潰瘍性大腸炎患者のうち28例に検出され、そのうち4例では大腸癌合併が認められ、血清抗p53抗体が潰瘍性大腸炎患者における癌高リスク群の検出に有用であることが示された。また、前年度開発したレンチウイルスSkp2 siRNAを用いて大腸癌を解析したところ、大腸癌ではレンチウイルス感染効率は悪いが、一細胞株ではSkp2蛋白の発現低下とp27^<Kip1>上昇に伴い細胞増殖抑制が認められた。
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Research Products
(8 results)