2004 Fiscal Year Annual Research Report
奴隷制社会における拘束型労働の実践と記憶、ならびに制度正当化の言説
Project/Area Number |
14201038
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 均 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50154844)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 信彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10175888)
遠藤 泰生 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50194048)
木村 秀雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10153206)
増田 一夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70209435)
村田 雄二郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70190923)
|
Keywords | 奴隷制 / 植民地 / ポストコロニアル / 人種 / アメリカ / ラテンアメリカ / カリブ海 / 南北アメリカ |
Research Abstract |
平成15年度に引き続き、平成16年度には2件の海外現地調査を行った。本年度は大西洋奴隷貿易における奴隷の調達地であった西アフリカに重点をおいた。 研究代表者は単身で8月4日〜16目の13日間、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ、ベネズエラのシウダーグアヤナ、シウダーボリーバルで、かつて行われていた奴隷制および奴隷制擁護の言説についての史跡・文書調査、資料収集を行い、また人種関係の現状を視察した。続いて西アフリカに渡り、セネガル共和国のダカール、サンルイにおいて、かつての奴隷貿易の史跡・文書調査、資料収集を行い、かつ、冬季の本調査のための予備調査を行った。 続いて足立・遠藤・村田・荒・増田・稲葉・木村計7名が調査団を組んで、12月25日〜平成17年1月9日の16日間、セネガル共和国のダカール、サンルイおよび、さらに奥地のマリ共和国のバマコ、ジェンネ、ドゴンにおいて、かつての奴隷貿易の史跡・文書調査、資料収集を行い、さらに人種関係の現状を視察した。その際、現在アメリカ合衆国やラテンアメリカ・カリブ地域において観察されるアフリカン・アメリカン文化との対比において現在のアフリカ文化をとらえる観点に特に注意を払った。 これと並行して、研究代表者および工藤・安岡を中心として、平成14、15年度に収拾した奴隷制関係図書を資料として、それぞれの地域における拘束型労働および奴隷貿易・植民地経営について調査を進め、さらに本年度も新たに資料を収集してアメリカ太平洋地域研究センターのコレクションに加えた。
|
Research Products
(6 results)