2004 Fiscal Year Annual Research Report
西洋の歴史に見る「グローバル・スタンダード」と「ローカル・アイデンティティ」
Project/Area Number |
14201041
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
芝井 敬司 関西大学, 文学部, 教授 (00144311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 収治 関西学院大学, 文学部, 教授 (70047116)
大戸 千之 立命館大学, 文学部, 教授 (30066708)
田中 きく代 関西学院大学, 文学部, 教授 (80207084)
中井 義明 同志社大学, 文学部, 教授 (70278456)
朝治 啓三 関西大学, 文学部, 教授 (70151024)
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Keywords | グローバリズム / ローカリズム / アイデンティティ / スタンダード / ヨーロッパ / 西洋史 / 文明 / コスモポリタニズム |
Research Abstract |
本研究の第3年度にあたる平成16年度は、前年度の研究状況を引き継ぎながら最終年度における研究の総括に向けて、設備備品費と消耗品費を用いて必要な機器や基礎資料・研究文献を購入し、さらに国内旅費を用いて国内の研究機関の史料を閲覧・入手し、それらの読解に積極的に取り組んだ。そして、欧米の諸地域におけるアイデンティティの形成について、各自が研究の深化を図った。 研究会活動としては、平成16年4月26日(関西大学)、同年6月22日(立命館大学)、同年9月7日(関西大学)、平成17年1月22日(同)と、4回の全体研究会を実施し、外部から招聘した研究者を併せてのべ8人の研究報告を行った。これにより、研究課題についての総括討論、研究計画の周知や調整を含めて、各自の研究内容の見解表明と批判・応答をしつつ、古代・中世・近代の各時代における諸地域の交流と衝突、および時代ごとの差異についての比較から、欧米におけるグローバルな規範の生成過程についてのディスカッションを行った。 冬季には、研究分担者および研究協力者各1名が外国旅費を使用して、それぞれイギリスとフランスにおいて、中世イングランドにおけるローカリズムの構造と変質および近世フランスにおけるグローバル化と外国人に関する資料収集や学術調査を行った。その他の研究報告についても、本研究課題に関して大いに示唆を与えるものであり、その一部はすでに別記のとおり研究成果として発表されている。その他、投稿中や準備中のものが多くに上り、旺盛な研究活動を展開している。
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Research Products
(13 results)