2004 Fiscal Year Annual Research Report
溶解する法システムの21世紀的統合に向けた法戦略-行政・市場・生活の比較研究-
Project/Area Number |
14202006
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 克己 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20013021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稗貫 俊文 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70113610)
曽野 裕夫 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60272936)
道幸 哲也 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10001827)
長谷川 晃 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90164813)
潮見 佳男 京都大学, 法学研究科, 教授 (70178854)
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Keywords | 経済法 / 競争秩序 / 市場 / 私法 / 契約法 |
Research Abstract |
現代社会を構成する「政治=行政」、「経済=市場」、「生活=消費」という3つのサブ・システムの内部変化と外部変容(相互関係の変化)を、実定法的観点から構造的・総合的に把握しようとする本プロジェクトは、当初の予定通り、各班ごとに各論的検討を行って成果を上げるとともに、成果公表の一環として「競争秩序」に関するシンポジウムを開催し、全国から多数の研究者が参加する盛会となった。 まず個別的な研究成果としては、《政治=行政班》では、たとえば亘理が環境に関連する業績を上げた(亘理格「総合的土地利用計画制度の立法化構想」地域開発477号22-27頁)。また《経済=市場班》では、稗貫、曽野、瀬川の業績(「11.研究発表」参照)のほか、田村が成果を上げた(田村善之「包括的クロスライセンスと職務発明の補償金額の算定」知的財産法政策学研究2号1-16頁)。《生活=消費班》では、道幸、潮見、水野の業績(「11.研究発表」参照)のほか、池田清治「不特定物と瑕疵担保-特に目的物「受領」の法的意味づけについて-」民事研修566号3-14頁もある。 次に2004年10月に行われた「競争秩序」シンポジウム(「競争秩序への多元的アプローチ-実定法学のクロスロード-」)は、午前の部で森平明彦(経済法・高千穂大学)と長谷川の報告に田村がコメントした後、討論を行い、午後の部では吉田と曽野に加え、伊東研祐(刑法・慶應大学)が刑事法の観点から報告し、藤岡康弘(民法・早稲田大学)、潮見、和田俊憲(刑法・北海道大学)の他、厚谷襄児(経済法・帝京大学)がコメンテーターに加わり、さらに討論を続けた。午前10時から午後6時にまで及ぶ本シンポジウムの成果は北大法学論集56巻1号以下に連載されるので、詳細はそちらを参照されたい。
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Research Products
(7 results)