2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14202008
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
渥美 東洋 中央大学, 総合政策学部, 教授 (50055141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 里史 桐蔭横浜大学, 法学部, 助教授
中野目 善則 中央大学, 法学部, 教授 (70211430)
椎橋 隆幸 中央大学, 法学部, 教授 (80041101)
小木曽 綾 駒澤大学, 法学部, 助教授 (50286689)
堤 和通 中央大学, 総合政策学部, 教授 (70256022)
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Keywords | 少年法 / restorative justice / reintegration / システム / ガヴァナンス |
Research Abstract |
今年度は、欧米、とりわけ英語圏で展開している少年法運用の新しい動向について、その実際の運用と実務担当者の関心、並びに現在の運用実績とその評価を中心に据えた。 そのために、6月には、Restorativeな制度運用の推進と、各国プログラムに関する統計分析で指導的な立場にあるInternational Institute For Restorative Practiceから研究者を招聘し公開ワークショップを開催した。9月には、カナダのカルガリーでrestorative programに関するカナダの動向にとって重要なカンファランシング(Calgary Community Conferencing)を、ヴァンクーヴァーでサイモン・フレイザー大学の研究所を、米国シアトルで北米でのプログラム運用の指針を示しているリサーチャーを訪問した。11月には、ロンドンの3地区並びにレディング市に、1990年代以降の英語圏の新しい取り組みを下敷きに、犯罪統御governance of crime等の近時の考え方を取り入れた英国新立法にとって重要なYouth Justice Board、Youth Offending Teamを訪問した。3月には、オーストラリアで訪問調査を行った。調査地は、オーストラリアで代表的な新しいプログラムfamily group conferenceのモデルになると同時に、相当程度の運用実績を積んできているAdelaideと、新しいプログラムの理論的な仮説と実証検証を行ってきているオーストラリア国立大学(ANU, Australia National University)があるキャンベラであった。これに加えて、非行・犯罪予防と更生reintegrationのための新しいアイデアwhole of governmentについて知見を得た。 8月には北米調査に備えた研究会を、2月には訪問調査をまとめる研究会を開いた。 3月にはアジア圏での比較法調査のために韓国の全州とソウルに訪問調査を行った。
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Research Products
(1 results)