2002 Fiscal Year Annual Research Report
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14203002
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
飯田 裕康 帝京大学, 経済学部, 教授 (30051444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 康夫 武蔵大学, 経済学部, 教授 (20195035)
柳田 芳伸 長崎県立大学, 経済学部, 教授 (80239813)
中宮 光隆 熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (80155811)
出雲 雅志 神奈川大学, 経済学部, 助教授 (20268709)
安川 隆司 東京経済大学, 経済学部, 助教授 (40230213)
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Keywords | マルサス / 人口論 / 救貧法 / 貧困 / 古典派経済学 / インダストリー / 自由貿易 / 経済学の普及 |
Research Abstract |
1、この研究は、『人口論』の著者として知られるT.R.マルサスとその同時代人たちの社会・経済思想を、多彩で広範囲におよぶ当時の知的交錯のなかに位置づけ、経済学の形成・確立・普及の時代の、経済社会をめぐる知性史および思想史の一端を明らかにすることを目的としている。 2、この目的を遂行するために、2002年11月17日(大阪)と2002年12月19日(東京)の2回にわたって、公開研究会(経済学史学会のメーリングリストによって案内)を開催した。この2回の研究会では、(1)松井名津(松山大学)「J.R.McCullochとマルサス人口論」、(2)稲井誠(龍谷大学・非常勤)「19世紀初頭フランスにおける貧困問題をめぐって」、(3)鎌田武治(元横浜国立大学)「自著『市場経済と協働社会思想』(未来社)をめぐって」、(4)森下宏美(北海学園大学)「自著『マルサス人口論争と「改革の時代」』(日本経済評論社)をめぐって」の4つの報告が行われ、活発な討議が展開された。 3、また、研究分担者のうち6名が、日本では入手困難な文献・資料の閲覧と収集のために、大英図書館、ロンドン大学図書館、グラスゴウ大学図書館などを訪れ、共同研究に必要な基礎資料の整備をはかるよう努めた。 4、これらをとおして、これまであまり知られてこなかったマルサスと同時代人たちの経済・社会思想をめぐる研究動向の一端と問題状況の一側面を認識することができた。 5、なお、科研費採用通知の時期の問題から今年度は実現できなかった海外の研究者招聘を通じた研究を、来年度に実施するよう準備をすすめている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 竹内 洋: "通貨主義へのトレンズの歩み-展望-"宮城教育大学紀要. 37巻(未定). (2003)
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[Publications] 柳田 芳伸: "マルサス『北欧旅行日記』瞥見"長崎県立大学論集. 36巻・4号(未定). (2003)
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[Publications] 吉尾 清: "ワークハウス訪問協会について-Journal of the Workhouse Visiting Societyを中心にして-"経済学論究. 56巻・3号. 67-90 (2002)
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[Publications] 高橋 信勝: "J.-B.セーの財政思想-財政システムの統御の認識とその論理-"政経研究. 79号. 23-35 (2002)
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[Publications] 飯田裕康(他との共著): "市民的共生の経済学 IV"弘文堂. 240 (2003)
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[Publications] 奥田聡(他との共著): "現代経済学を学ぶ"法律文化社. 124 (2003)
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[Publications] 安川 隆司(他との共著): "マルサス理論の歴史的形成"昭和堂. 300 (2003)
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[Publications] 柳田 芳伸(他との共著): "マルサス理論の歴史的形成"昭和堂. 300 (2003)