2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14204003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
土屋 昭博 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (90022673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 芳文 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (70169944)
粟田 英資 名古屋大学, 大学院多元数理科学研究科, 助教授 (40314059)
太田 啓史 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 助教授 (50223839)
菅野 浩明 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (90211870)
中西 知樹 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 助教授 (80227842)
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Keywords | 共形場理論 / 頂点作用素代数 / 場の量子論 / 共形ブロック |
Research Abstract |
頂点作用素代数に付随したリーマン面上の共形場理論の構成の研究を行った。 上の目的のためにZhuのC_2-有限性条件をみたす頂点作用素代数の展開環を定義し、表現のつくるアーベル圏の構造の詳細な解析を行った。このアーベル圏の特徴はNoetherかつArtinであるが、semi-simpleでないことである。頂点作用素代数に付随するZhu代数のこの展開環を用いた表示を与えると共に、このアーベル圏がsemi-simpleであるための必要十分条件を与えた。これらの結果は[N, T], [M, N, T]で公表した。 上記結果を使って種数0のN点付き安定曲線上に共形ブロックのつくるCoherent sheafで境界に沿って確定特異点をもつD_x加群を構成した[N, T]。 展開環の両側加群としての構造解析を詳しく行うことにより、一般リーマン面上の共形ブロックのCoherent sheafの構成、境界に沿っての因子化定理の定式化、およびその証明に成功した。この2つについては現在論文を執筆中である。 更に、W(p)代数と呼ばれるC_2-条件をみたす頂点作用素代数の表現論を展開中である。この代数の表現のつくるAbel圏はsemi-simpleとはならないが、その構造の解析は詳しく展開できる。さらにFusion積、種数1の共形ブロックの詳しい展開が可能であり、1の巾根の量子群の表現論との対応等が次の目標となった。これらについても現在論文を執筆中である。
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Research Products
(4 results)